体感温度は湿度で決まる!加湿器の正しい選び方と設置のコツを家電のプロが解説
実際に試して見つけた!家電のプロお墨つき加湿器
自宅でも1部屋に1台加湿器を使っているという石井さんに、実際に使用して特によかったというおすすめの加湿器を紹介いただきました。 ・加湿スピードが速い&使い捨てのフィルターつきでお手入れが簡単! ダイニチ工業「ハイブリッド式加湿器LX TYPE(HD-LX1024)」 オープン価格(実勢価格4万2000円前後・税込) 加湿量960mL/h プレハブ洋室27畳まで/木造和室16畳まで サイズ:高さ405×幅390×奥行き245(mm) タンク容量:7.0L 加熱気化式(スチーム式と通常の気化式)のハイブリッドタイプで、パワフルに素早く加湿が可能。湿度が高まったところで気化式に切り替わるので、電気代の節約にもなります。 「つけてすぐにパワフルに加湿してくれます。お手入れがとっても簡単なのも魅力。気化式の場合、フィルターを使うのでお手入れの手間がかかるとお伝えしましたが、こちらはフィルターが使い捨てタイプ(別売り)なので汚れたら捨てるだけ。洗う手間がなくなります。 また、一般的にはフィルターが入っているトレイも汚れがちなのですが、これはトレイに使い捨てのカバーがついているんです。なので、汚れたらカバーを取り替えるだけと便利です」 LX TYPEは、プレハブ洋室なら27畳まで対応する大部屋向けですが、ひとり暮らしのお部屋や寝室など、狭い部屋では、次の商品がおすすめだそう。 ダイニチ工業「ハイブリッド式加湿器RXT TYPE(HD-RXT524)」 オープン価格(実勢価格2万2000円前後・税込) 加湿量500mL/h プレハブ洋室14畳まで/木造和室8.5畳まで サイズ:高さ375×幅375×奥行き175(mm) タンク容量:5.0L 「LX TYPEと同様、使い捨てトレイカバーなどを備えたお手入れが簡単なタイプ。サイズがLX TYPEよりも小さいので、棚の上などに置くこともできます」 ・煙突みたいなデザインがかわいく、高い位置からの加湿も可能 レコルト「UVハイブリッド式加湿器」 1万5400円(税込) プレハブ洋室10畳まで/木造和室6畳まで サイズ:高さ325×幅240×奥行き180(mm) タンク容量 約2.8L(およそ1日分を推定) 加熱超音波式(スチーム式と超音波式)のハイブリッドタイプ。噴射されるミストは、加熱されているだけでなく、抗菌カードリッジによるA+イオンの効果、UV-Cライトの照射も組み合わされているので、高い除菌率を実現しています。 「加湿器から噴射された水分は下の方に落ちていくので、効率よく加湿するには高い位置から加湿するのがコツ。そのため加湿器はスツールや棚の上に置くのがおすすめです。 その点、本品は、ミストの噴射口を煙突のように伸ばすことができるので、ミストを高い位置から出すことができます。見た目も煙突みたいでかわいいですし、機能的にも優れているという点でおすすめしたい商品です」 超音波式をはじめ、デザイン性の高い加湿器も多く販売されていますが、加湿器はデザインよりもまずは機能性を重視してほしいと石井さん。 「加湿器は水を扱うものなので、デザイン重視で選ぶのではなく、加湿力の高さや衛生面で問題ないかを重視して選んでください。そのうえで、レコルト『UVハイブリッド式加湿器』のようにかわいいと思うものを選んでほしいですね」 また、最近は空気清浄機と加湿器が一体型になった商品も多数登場しています。 「日本は欧米にくらべ家や部屋が狭いため、空気清浄機と加湿器のように、2つの機能を1台にまとめた商品に人気が集まります。ですが、加湿器が水分を“出す”のに対し、空気清浄機は空気を“吸う”もの。つまり機能が相反するんです。 加湿器が加湿したそばからその空気を空気清浄機が吸ってしまうと、加湿効率が落ちてしまいます。ちゃんと加湿をしたいのであれば、加湿器は加湿機能のみに特化したものを選ぶことをおすすめします」