体感温度は湿度で決まる!加湿器の正しい選び方と設置のコツを家電のプロが解説
3.気化式
「フィルターに水を含ませ、風を当てて水分を放出させるタイプ。濡れたタオルに扇風機の風を当てるようなイメージです」 メリット 「ヒーターを使わないので、消費電力は少なくて済むのが魅力。また、部屋の加湿のしすぎを防げるので、窓の結露や室内のカビの発生も抑えられます。加湿スピードはゆるやかですが、最近はフィルターを2つ搭載し、加湿力を高めた機種も出ています」 デメリット 「ファンを回して風を起こすので、ファンの音が気になるという人もいます。風が出るので、近くにいると寒く感じるのもデメリットですね。また、フィルターが汚れやすいため、こまめなお手入れが必要です。水洗いをこまめに行っていても、クエン酸に漬けないとしっかり汚れが取れない商品もあります」
4.ハイブリッド式
「ハイブリッド式は、前述した3種類のタイプから2種類を組み合わせたもののこと。代表的なのは、スチーム式と気化式を組み合わせた『加熱気化式』。あとは、スチーム式と超音波式を組み合わせた『加熱超音波式』も最近、出回るようになりました」 ・加熱気化式 「水を吸い上げたフィルターに温風を当てて、素早く蒸発させるタイプで、スピーディーに加湿できます。気化式同様、濡れタオルにドライヤーを当てるようなイメージです。雑菌の放出も抑えられます」 ・加熱超音波式 「超音波式は雑菌をまき散らす可能性があるとお伝えしましたが、加熱超音波式の場合はタンク内の水を一度加熱するので、雑菌が繁殖しにくいのが特徴です。超音波式の衛生面のデメリットを解消したタイプともいえます」
部屋のタイプと広さが合っているか要チェック
加湿器の種類と特徴がわかったところで、お部屋に合った加湿器を選ぶポイントをみていきましょう。 「ご紹介した4つの加湿器のタイプは、木造や鉄筋、洋室、和室など、どんな部屋で使っても問題ありません。ただ、商品によって対応する部屋のタイプとサイズが異なるので、その点は注意しましょう。 商品スペックを見ると、『プレハブ洋室〇畳まで』『木造和室〇畳まで』というように、部屋のタイプ別に何畳まで対応するか目安が書かれているので見逃さないように。 一般的に、気密性の高い鉄筋(プレハブ)よりも、木造の方が加湿するのにパワーが必要になります。家のタイプや部屋のサイズに合った商品を選ぶようにしましょう」