ファッションで振り返る2024年。記憶に残る4つの瞬間
2024年を彩ったファッションニュースからミームまで、改めてプレイバック。UK版「ELLE」より。 【写真】最旬モードスタイルがここに。2025春夏パリコレクション ストリートSNAP
メソッドドレッシングの隆盛
メソッドドレッシング(Method Dressing) とは、俳優が特定の役柄や作品に関連したスタイルを徹底的に取り入れることで、自分自身をそのキャラクターやテーマに没入させるファッション手法のこと。ゼンデイヤが映画『チャレンジャーズ』のプロモツアーで披露したハイファッションなテニススタイルは、エース連発の大成功だった。さらに『デューン 砂の惑星 PART2』のルックも見逃せない。特に、「トリシジュ(TORISHÉJU)」によるレッドカーペットドレスや、1995年のティエリー・ミュグレー製サイボーグジャンプスーツには度肝を抜かれた(ロー・ローチ、あなたには頭が上がらない)。 そしてもちろん、2024年の締めくくりは『ウィキッド』のプロモーションでのシンシア・エリヴォとアリアナ・グランデの華麗な活躍だ。でも、メソッドドレッシングがここで終わるなんて思わないで。2025年には『ウィキッド』の続編がやってくる。次なるスタイル革命に期待が高まるばかり。
デザイナーの椅子取りゲーム
2024年はトップデザイナーの交代劇が相次いだ一年だった。アレッサンドロ・ミケーレの「ヴァレンティノ」での新章、ショーン・マギアーの「アレキサンダー・マックイーン」就任、そしてアードリアン・アピオラッザが「モスキーノ」でかじを取るようになったことなどが話題を呼んだ。しかし、もっと大きな注目を集めたのはゴシップだった。それは、ファッション界における主要なクリエイティブ・ディレクターのポジションを巡る臆測の嵐。その中でも特に注目を集めたのが「シャネル」の次期クリエイティブディレクターの席。ついに12月、驚異的な才能を持つマチュー・ブレイジーをヴィルジニー・ヴィアールの後任に任命すると発表した。これに伴い、ルイーズ・トロッターが「ボッテガ・ヴェネタ」に移ることも発表された。 しかし、これで終わりだと思わないでほしい。エディ・スリマン、ジョン・ガリアーノは次にどこへ向かうのか? ファッション界の次なる大きな動きへの期待が高まっている。