「服がダサい」「ダメ亭主」「役立たず」…妻からの日常的な中傷やマウントに耐え続けた夫がある日突然起こした「大爆発」
小出しの「反撃」がガス抜きに
その会社では駐在員の妻のアルバイトを禁止しており、ルール違反という指摘を受けたのです。 でも妻は納得がいきません。弟のいる会社でちょっと頼まれたから少し手伝っただけで、奥さま会に出なかったことの面当てで大ごとにされたと。 このとき、夫がかばってくれなかったことを、妻は根に持っていました。 そのせいで海外赴任中、妻は夫になおさら厳しく当たっていたようです。慣れない海外生活で妻もストレスを溜めていたのでしょう。 こうした日常的な非難やマウントによって夫はどんどん不満を溜め込んでいました。結果、夫はある日突然「大爆発」し、離婚を宣言したというわけです。 このケース、妻の態度にも改善点がありますが、それにしても夫の「伝え方」は問題です。妻にストレスを感じるのは仕方ないとしても、溜め込んで「大爆発」する前に、不満を率直に打ち明けておくべきだったと思います。 夫としては、不満を打ち明けても逆ギレされて、社内権力闘争でのうんざりするほどのストレスにさらにストレスがかかるのが嫌だったのかもしれません。 でも、結果的に離婚を宣言するまでにストレスが達してしまったわけですから、もっと小出しに「反撃」しておいたほうがガス抜きができたかもしれません。 『「持って帰るね」と「もらうね」の違いで激怒した夫…お互いの“地雷”に気づけない夫婦に潜むある原因』へ続く
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)