きょう25日(金)午前6時、マリアナ諸島で台風21号が発生しました。台風は来週には進路を北寄りに変えて、沖縄地方に近づく可能性があります。また、秋雨前線の活動が活発になるため、本州付近でも雨量が増えるかもしれません。来週にかけて、台風21号の動向に注意が必要です。

台風21号の予想進路図

　10月も下旬となりましたが、台風シーズンは続いています。現在、日本の南の海上には、20号・21号の2つの台風が発生しています。このうち、25日(金)の朝に発生した台風21号は、しばらくは西寄りに進むでしょう。来週になると、次第に進路を北寄りに変えて、そのまま北上する予想になっています。

10月31日(木)夜の雨の予想

　その後の進路はまだ予想にバラつきがありますが、コンピューターの計算結果のひとつを見てみると、来週の後半に沖縄地方に接近し、活発な雨雲がかかる見込みです。暴風域を伴ったまま接近した場合、風も強まって大荒れの天気となるおそれもあります。

2日(土)にかけての天気予報

　来週後半は、沖縄以外の地域でも、広く雨の予想となっています。秋雨前線が本州付近に停滞し、台風からの暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になりそうです。本州付近でも大雨となるかもしれません。来週は、台風21号の動向にご注意ください。 （気象予報士・石上沙織）