ウォルト・ディズニー・コンサートホールやフォンダシオン ルイ・ヴィトンなど、巨匠建築家フランク・ゲーリーの代表作を知っていますか?
10 デュッセルドルフのオフィスビル/ドイツ・デュッセルドルフ
投機物件として建設された、ライン川沿いに並ぶ3つのオフィスビル。中央のタワーは鏡面仕上げのステンレス、東側のタワーはプラスター、西側のタワーはレンガで覆われています。 CATIAデータをもとに機械切断されたスタイローフォームを型にして、複雑な形態のコンクリート壁パネルの制作することで、このようなうねりのある外観を実現しました。
11 オンタリオ美術館/カナダ・トロント
1900年に創立された北米最大級の美術館(通称 “AGO” )の改修計画。ゲーリーの故郷の近くに位置し、彼自身が初めて訪れた美術館でもあるそうです。 2008年に拡張工事が行われ、同年11月にリニューアルオープン。ゲーリーらしい「動き」を感じるガラスのファサードが目を引きますが、内部にある木造の螺旋階段も圧巻です。 近現代コレクションの展示スペースを増やすため、現在カナダのdiamond+schmitt architectsらの設計で、さらなる拡張計画が予定されているそう。
12 MITステイタ・センター/マサチューセッツ州・ケンブリッジ
マサチューセッツ工科大学の歴史ある20号棟の跡地に建設された施設。およそ4,0000㎡に、コンピューターサイエンスと人工知能と情報決定システムの研究所や語学、哲学部の校舎が立っています。 ガラス、ステンレス、レンガなどのさまざまな仕上げの建物たちが不規則に重なり合うような構成が特徴的で、迷路のような動線に遊び心を感じます。 レンガを素材に選んだのは、ケンブリッジの街並みとの連続性を意識してのことだそう。
13 ル・ルボ脳研究所/ネバダ州・ラスベガス
ラスベガスのダウンタウンに立つ、アルツハイマー型認知症、パーキンソン病、ハンチントン病などの研究・治療を目的とした施設。 治療とケアのための医療センター、イベントスペースとして活用されるライフアクティビティセンターの2棟で構成されており、その間には小さなカフェを併設したオープンスペースが設けられています。 ゲーリーは、数十年にわたってロサンゼルスの遺伝性疾患基金を支援しており、研究所の資金集めにも協力しました。