国内メジャー9位タイのティーチングプロ・古家翔香が教える、ドライバーを曲げずに打つための「3つの決め事」を実際に試してみた
決め事② 目標に構えるとき、合わせるのはフェース面とつま先だけ
そして2つ目の決め事が「合わせるのはフェース面とつま先だけ」です。曲げたくないときには、アドレスで大事になるのがスクエアに構えること。肩や骨盤、目線などいろいろ気になることはありますが、古家プロが気にするのは2つだけなんです。それは、ターゲットに対してフェース面をスクエアに合わせることと、そこへつま先を合わせることだけ。ルーティンとしては、まずフェース面を合わせて、そこから左右足踏みしながらスタンスを決めていくということです。その際、打つまでは動きを止めないことも大事です。 やってみましたが、めちゃくちゃシンプル。もちろんフェース面を目標に合わせて、つま先の位置を決めた後にもボールは凝視しないようにします。たったこれだけのことでいいのであれば、打つ前にモジモジすることもないし、考えることも少なくてすみますね。やることが少ない分、毎回同じアドレスになりやすいとも思いました。
決め事③ 始動で腕をねじらない
そして3つ目の決め事が「始動で腕をねじらない」です。古家プロはテークバックで腕を回転させる癖があったそうですが、今はその動きを抑えるようにしているそうです。そうすることで、インパクトで手が前に出なくなり、試合でも球筋が安定するようになったのだとか。古家プロによると、スウィングで自分がコントロールできるのはテークバックまでで、切り返し以降は気にするだけ無駄だそうです。特にスウィングの始動が大事ということで、腰の高さにフェース面が背骨と平行になっているように気をつけているそうです。そのためには手で上げるのではなく、体幹で上げるようにすることが大事ということ。このときに左手の小指で握り込むと、腕がねじれにくくなるそうです。
また、手で上げるクセを修正するのに役立ったのが、お腹にグリップエンドをつけて回転するイメージだそうです。これで体幹でクラブを上げる感覚がわかりやすいし、フェースも開きにくくなるそうです。古家プロはフェースが開かなくなって安定感が上がったのはもちろん、飛距離も伸びたのだとか。おそらく腕を回さずに体の回転で球を捉えられるようになって、インパクトの効率が上がったんじゃないかということです。 これもやってみましたが、僕もかなりフェースが開くクセがあるので、けっこうこれは違和感がありました。めちゃくちゃシャットに上げているような感覚があり、逆にインパクトで開いてしまうんです。ただ、それは手で上げてしまっていたからで、体をしっかり使って上げられるようになってくると、だんだん違和感はなくなりました。腰の高さまでの動きを何度も繰り返し、フェースの向きをチェックするといいと思います。ぜひみなさんもチェックしてみてください。 古家プロが実践している曲がらないための3つの決め事をやってみましたが、どれもシンプルで真似しやすいものでした。大きくスウィングを変えたりすることなく、曲がりにくくなるのであれば、こんなにいいことはないですよね。ぜひみなさんも取り入れてみてください。
野村タケオ