スペインではこれを食べなきゃ、始まらないし終われない!!
ロスコン・デ・レイエスは正直、美味しいのか? なぜここまでスペインのスイーツについてディスってしまったかというと、今回のテーマ、ロスコン・デ・レイエスも一年に一度食べることを皆がとても楽しみにしている美味しいお菓子かと言ったら、正直、YESとは言い難いからなのです。 「ロスコン・デ・レイエスなんて、どこで買っても美味しくないんだからどこで買っても同じだよ」とかいうスペイン人もいるほど。 「どうせ美味しくないんだから、もうスーパーの冷凍ロスコンでいいよ」と、スーパーで1箱あたり10ユーロ以下で買える安いロスコン・デ・レイエスを買って、1月6日を過ごすという人もけっこういたりします。 私が初めてスペインで年末年始を過ごした時、スペイン人の夫から「1月6日は、レイエスの日だからロスコン・デ・レイエスを買わなきゃ」というので、近くのケーキ屋さんに行って売られていた様々な大きさのロスコン・デ・レイエスを見て正直思ったのが、「何? この見た目の悪いまずそうなパン、美味しいのコレ?」でした。 形も大きさも不揃いで、ドーナツ型のパンの上には、赤とか緑の砂糖漬けのドライフルーツを適当にのっけただけのやっつけ仕事みたいな代物、ケーキ屋さんでこんな素人の手作り感満載の商品なんか売り物にしていいの? と思ったものでした。 そして、ケーキ屋さんで買うと、ロスコン・デ・レイエスは量り売りで、値段はサイズによって異なる仕組み。 確か、当時、小さいサイズでも15ユーロから17ユーロくらいはしたのでは? と記憶しています。そんな、やっつけ仕事のパンが、けっこうな値段でした。 パン生地は、パサッとしていて中に生クリームが挟まっているので、まぁ食べられるけど、特別美味しいとは思わなかったのです。 でも、それからいつかは、美味しいロスコン・デ・レイエスに出会うことが出来るかもしれないと、毎年、ケーキ屋さんやスーパー、デパートなど違ったお店で購入し、色々試してきました。 スペインに20年程在住し、工場生産ものだけど、まぁこれならOKかなと思えるもの、ちょっと待って、これはいくらなんでもまずすぎて食べれないっていうもの、結局色々試したけど、値段的にも品質的にもまぁまぁ無難なのは、やっぱりスーパーの冷凍ロスコンかなと結論を出そうと思っていたところでした。