こんなのあったの? 知る人ぞ知る「スーパーカー」 ひっそりと “消えた” 珍車 50選 前編
リスター・ストーム(1993年)
GTレーサーとして知られるリスター・ストーム(Lister Storm)は、4台のロードカー仕様も生産され、そのうち3台が現存している。ジャガー製7.0L V12を搭載しており、最高出力553ps、最大トルク80kg-mを発生し、当時は世界最速の4人乗り市販車と謳われた。最高速度335km/h、0-97km/h加速は4.1秒とされている。
ジリアート・アエローザ(1994年)
ジリアート(Gigliato)は日本企業だが、英国に拠点を置き、イタリアの老舗デザイン会社に対抗しようとしていた。1994年には、フォード製3.0L V6を搭載した魅力的なアエローザ(Aerosa)を発表した。 ちょっとした調整で、このエンジンから最高出力300psを引き出すことができたが、それは理論上の話であり、1995年までにこのプロジェクトは過去のものとなってしまった。
ベンチュリー400 GT(1994年)
フランスの自動車メーカーMVSが倒産した後、ベンチュリー(Venturi)として復活し、V6エンジンを搭載するスポーツグランドツアラーの生産に取り組んだ。ベンチュリーの誇る最強モデルは、ツインターボの3.0Lを搭載した400 GTで、最高出力412ps、最高速度293km/h、0-100km/h加速4.1秒を実現した。レーシングカー仕様は数十台が生産されたものの、ロードカー仕様はわずか10台前後が生産されたのみ。
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)