【バドミントン】ヨネックスが新たなイノベーションの創出を目指す研究開発施設「Yonex Performance Innovation Center」を運用開始
ヨネックス株式会社は、新潟県長岡市にあるヨネックス長岡工場の隣接地に新たな研究開発施設「Yonex Performance Innovation Center(ヨネックス パフォーマンス イノベーションセンター)」を開設し、2024年7月より運用を開始した。 この施設では、ヨネックスが掲げるパーパス「独創の技術と最高の製品で世界に貢献する」を実現するため、イノベーションを生み出すプロセスの革新に取り組む。様々なプレー環境を再現する設備と、最新鋭の機器の導入により科学的な分析力を強化し、迅速に製品開発に反映することで、あらゆるプレーヤーのパフォーマンスを支えるものづくりを目指す。 新研究開発施設は、2万5400平方メートルの敷地内に3階建ての研究開発棟を備え、実際の多様なプレー環境でプレーヤーの動作や打球をより精密に分析するため、最新鋭の解析機器を常設した研究用コートに加え、可変式アリーナ(バドミントンコートの場合8面、テニスの場合2面)、テニス世界大会を想定した4種類のサーフェスの屋外テニスコートも設置。トレーニング施設等、トップレベルのトレーニングキャンプにも対応できる設備を併設している。 この施設の大きな強みは、製造工場に隣接していること。蓄積したデータを活用し、隣接する生産施設と連携して最短24時間以内のスピーディな試作品開発につなげる。重視するのは、アイデアを試し、多くの失敗から得た学びを新たな発想につなげるというプロセス。これを速く回していき、さらなるイノベーションを生み出すことを目指す。 研究開発は、テニスやバドミントンなどのラケットスポーツから着手し、ゴルフ、スノーボードなどヨネックスが扱うスポーツ分野へと対象を広げていく。また、今後は、トッププレーヤーのトレーニングやジュニア選手の育成の場としても活用していく予定だ。
文/バドミントン・マガジン編集部