子どもの友達が輝やいて見える「予想外な視点」 親のモヤモヤを解決する「4つの簡単な方法」
【相談】 娘と仲の良い友達がいるのですが、その子は明るく社交的で話し上手。頭の回転も速く、利発です。それに比べてうちの娘はというと、コツコツ努力するタイプで発表が苦手。どうしても友達と比べてしまい、羨ましいと感じたり、娘にイライラしたりしています。そして自己嫌悪になります。どうしたら心がブレずに娘と接することができるでしょうか? (仮名:馬場さん) このような悩みを抱える親御さんは決して少なくありません。他人の子どもと自分の子どもを比べてしまうことは、自然なことです。しかし、その比較が親自身を苦しめ、子どもへの接し方にも影響を与えてしまうのは、望ましいことではありません。
ただ、今回の内容は比較をしてしまうことが問題であるかのように思われますが、焦点は別にあります。その点がわかると、問題は解消していくと思われます。 その焦点とは、「娘さんの見えない価値について知る」ということです。 ■比較は「自然な感情」だが、どう扱うかが重要 まず、「比較」は人間が本能的に行う行動と考えられています。誰かと誰かを比べることで、自分や他者の位置付けを確認する。それは無意識のうちに行われます。しかし、この「比較」がもたらすものは必ずしもポジティブではありません。特に自分の子どもが他者より劣っているように感じるとき、親は焦燥感や劣等感を抱きがちです。
馬場さんも、娘さんと友達を比べたときに湧き上がる感情に困惑されているのだろうと思います。利発で社交的な友達を見て「羨ましい」「娘もああなってほしい」と思う気持ちは、親として自然なものです。 しかし、そこで終わらせず、「どうしてその友達はそんなに輝けるのか?」という視点に切り替えると、思わぬ解決法が見えてきます。 「なぜ、その友達はそんなに輝けるのでしょうか?」 ■娘さんの存在が「友達を輝かせている」という現実
利発で話し上手な子どもが、誰とでも同じように振る舞えるわけではありません。人間関係において重要なのは、「相手とのバランス」や「関係性」です。話し上手な子には、必ずと言っていいほど「聞き上手な相手」がいるものです。娘さんは、その友達にとっての聞き役、安心して自己を表現できる存在であると考えられます。 娘さんが友達と一緒にいるとき、その友達が伸び伸びと話し、社交的でいられるのは、娘さんがその「土台」となっているからだと思われます。