子どもの友達が輝やいて見える「予想外な視点」 親のモヤモヤを解決する「4つの簡単な方法」
表面的に見える「社交性」や「利発さ」の裏には、娘さんのような「落ち着いて話を聞ける聞き上手な子の存在」が欠かせないのです。 「娘さんがいるから友達は輝くことができる」 このような視点は、人生経験が少ない子どもには理解が難しいかもしれません。「あの子はすごい」と思って終わるのが普通です。幸い、馬場さんのお子さんは友達との比較もなく、モヤモヤもしていません。ですから話をするまでもありませんが、仮にモヤモヤしている子であっても、話をして理解をさせることは難しいと思います。ではどうすればいいでしょうか。
大人である親は、子どもの「見えない価値」に気づくことができます。ただし、見方を間違えてしまうと、単純な比較で終わってしまいます。娘さんの「聞き上手」や「落ち着いた性格」は、一見目立たないかもしれませんが、他人に安心感を与える大切な能力だと友達と比較するのではなく、「友達と我が子をセットで見る」ことで気づくことができるはずです。 その友達が娘さんといることを楽しんでいる理由もここにあります。娘さんといると「居心地が良い」「自分らしさを発揮できる」と感じているからでしょう。相手も友達もすごい子かもしれませんが、馬場さんの娘さんも「すごい子」なのです。そこには比較対照して優劣をつける隙はありません。
「娘さんも友達同等の価値がある」 ■発表が苦手でも焦らなくていい 質問の中で、「発表が苦手」という点が触れられていますので、その点についてもお話ししておきます。そもそも8歳の子どもが人前で自信満々に発表できるほうがむしろ珍しいことです。ほとんどの子どもは緊張し、もじもじしてしまうものです。この時期に「発表が苦手」と感じるのは普通のことです。他人の子どもの発表を見ると相対的に自分の子どもは“たいしたことない”と感じることはよくあります。仮に発表が上手な子がいれば、「素晴らしい」と心から称賛すればいいだけで、自分の娘がいまいちであると考える必要はありません。