来春開業予定の「大阪駅(うめきたエリア)」を報道公開 ホームは9割完成
現在、JR大阪駅(大阪市北区)の北側で進められている都市開発事業(うめきたプロジェクト)の一環として、付近を走るJR東海道線支線の地下化と新駅の設置工事が進んでいます。新駅の開業は2023年春の予定で、1日にJR西日本が行った工事現場の報道公開に参加したところ、着々と工事が進んでいる様子がうかがえました。 【写真特集】1日に行われた「大阪駅(うめきたエリア)」報道公開の様子
JR西日本の旧梅田貨物駅を含む約24ヘクタールの区域で行われている都市開発事業
報道公開の集合場所に到着すると、JR西日本の広報から手渡されたのはインカムでした。コンクリートがむき出しの階段を降り、新駅の西口改札付近の工事現場に入ると、何か硬いものを削るような音が鳴り響いています。「なるほど、これは確かにインカムが必要だな」と思いながら、インカムから聞こえてくるJR西日本側の説明に耳を傾けました。 うめきたプロジェクトとは、JR西日本の旧梅田貨物駅を含む約24ヘクタールの区域で行われている都市開発事業です。2002年から始まった開発は、東側の約7ヘクタールを開発する1期と、残る区域を開発する2期に分けて進められました。このうち、1期は2013年4月に「グランフロント大阪」が竣工。現在、2期の工事の最中です。 2期では都市基盤を整備するため、現在区域の西側を走るJR東海道線支線の地下化と新駅の設置事業も盛り込まれました。
新たな改札口の名称は「うめきた地下口」と「西口」
ここまで「新駅」と書いてきましたが、JR西日本は2020年3月に新駅が現在の大阪駅の一部になると発表。これにより、新駅の名称は大阪駅となりました。 現在の大阪駅とは地下通路でつながるため、厳密に考えると、新駅ができる、というよりは、大阪駅のホームが新設される、という捉え方の方が正しいのかもしれません。 同事業では目下、2期工事の区域でホームの建設が行われている他、うめきたエリアの「うめきた地下口改札」およびJR大阪駅西側の「西口改札」、そして、両改札付近を地下でつなぐ通路の建設が進んでいます。 同社広報によると、西口改札の工事の進捗は6割ほどとのこと。床面はタイルが敷いてあるところと未整備のところがあり、インカムからは再三「足元に気をつけてください」という注意喚起の言葉が聞こえてきます。