自民総裁選 所見発表演説会(全文1)再エネ100%も絵空事ではない
自民党総裁選への立候補を届け出た河野太郎行革担当相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4氏は17日午後、所見発表演説会でそれぞれの政策を訴えた。 【動画】河野・岸田・高市・野田4氏が所見発表演説会(2021年9月17日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【自民党総裁選】河野・岸田・高市・野田4氏が所見発表演説会(2021年9月17日)」に対応しております。 ◇ ◇
今月29日に新総裁選出
逢沢:ただ今より自由民主党総裁選挙管理委員会主催によります、総裁選挙候補者所見発表演説会を開催いたします。私は司会を務めます総裁選挙管理委員会委員長代理、衆議院議員、逢沢一郎です。どうぞよろしくお願いをいたします。コロナ感染症拡大防止のため、会場への入場人数を制限させていただいております。皆さまのご理解とご協力に感謝をいたします。それでは野田毅総裁選挙管理委員長より開会のご挨拶を申し上げます。 野田(毅):自由民主党総裁選挙管理委員長の野田毅でございます。本日10時に総裁選挙候補者届け出の受け付けを行いました結果、今回の総裁選挙の候補者は届け出順に、河野太郎候補、岸田文雄候補、高市早苗候補、野田聖子候補の4名となりました。今月29日には党所属国会議員の投開票ならびに党員投票の開票が行われ、新総裁が選出される運びとなります。公平・公正な運営に努めてまいりますので、各位のご協力をよろしくお願いを申し上げます。それでは、これより候補者の所見発表演説を行いますのでご清聴をください。
保守とは度量の広い中庸な、そして温かいもの
逢沢:野田委員長、ありがとうございました。これより候補者の所見演説を開始いたしますが、演説の順序は河野太郎候補、岸田文雄候補、高市早苗候補、野田聖子候補の届け出順といたします。演説はそれぞれ20分とし、会場後方のモニターにおいて残り時間を表示しております。時間終了時に合図のベルで2回、と、お知らせをいたしますので、時間厳守でお願いをいたします。なお、候補者の皆さまは演説時にはマスクを外していただいて、しっかりアピールをしていただきたいと思います。それでは、まず河野太郎候補、よろしくお願いいたします。 河野:河野太郎でございます。わが党の立党宣言にあるように「政治は国民のもの」、国民と共に笑い、国民と共に泣き、国民の思いや不安を受け止め、国民に共感していただける、そういう政治を通して人と人が寄り添う、ぬくもりのある社会をつくりたい。それが私のゴールであります。 本来、保守とは度量の広い中庸な、そして温かいものであります。日本各地のそれぞれの地域で、先祖から受け渡されてきたさまざまな歴史、伝統、文化。例えば方言であったり、地域に残っている地名であったり、みんなで支えてきたお祭りであったり、そうしたものを次の世代にしっかりと受け渡していきながら、常にそこに新しいものを加えていく、それが保守主義者であります。 今、コロナ禍で不安の中で暮らしている方々がいらっしゃいます。菅内閣が発足したときに規制改革の要望を受け付ける「縦割り110番」というものを立ち上げました。わずか数時間のうちに4000通を超えるメールが寄せられました。1つ1つそれに目を通しましたけども、規制改革の要望よりも今、自分が抱えている悩み、自分が直面している問題、あるいは不安。それを切々と書かれたメールがたくさんありました。そして、メールの最後は決まって、読んでくれてありがとう。自分の悩みを聞いてくれてありがとう。何をしてほしいというわけではない。しかし自分の抱えている悩みや不安を聞いてくれて本当にありがとう。そういって締めくくられたメールがたくさん、たくさんありました。 それを読んで、私は政治の至らなさ、深く反省をいたしました。今、日本の社会に分断が起きている。あのメールはその証しではなかったかと思います。今、われわれはこの分断を乗り越え、分断を補修し、もう一度、人と人が寄り添うぬくもりのある社会をつくっていかなければなりません。 今年、初当選から25年目になりました。この25年間、私は世の中を便利にしたり、新しい価値を生み出すことを邪魔している、そんな仕組みやシステムと徹底的に戦ってきた、そう言っていいんだろうと思います。