もっと使ってくれ…。日本代表で不遇の選手6人。層の厚さからなかなか出られていないのは?
FW:前田大然(セルティック/スコットランド)
生年月日:1997年10月20日 (27歳) 24/25リーグ戦成績:6試合2ゴール2アシスト 唯一無二のスピードを持つFW前田大然を、最大限生かす起用法はあるのだろうか。 セルティックで4年目を迎えた前田は、今季リーグ戦6試合に出場。宿敵レンジャーズ戦での1ゴール1アシストや、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でのボルシア・ドルトムント戦の得点など、シーズン序盤から印象に残るプレーを見せている。 クラブで安定した活躍を続けている同選手だが、日本代表ではまとまった出場時間を与えられていない。本職の左ウイングの競争相手となるのは、三笘薫や中村敬斗といった現在ノリに乗っている選手たちで、3月の北朝鮮代表戦以降出場した3試合は全て60分以降からの途中出場となっている。 強調しておきたいのは、試合途中からフレッシュな状態で入ってくる前田の存在は、相手にとって大きな脅威となるということだ。疲弊した相手バックス陣に何度もスプリントをかければ、ミスを誘発し日本の連続攻撃につなげることができる。 しかしながら、試合を通して走り続けられる圧倒的なスタミナも前田の大きな武器である。前田をスタメンから起用し、相手の疲労がピークに達した状態から三笘や中村を投入することも、とても魅力的な戦略のように思える。 前田のほかに、スタミナとスピードをこれほど高いレベルで両立している日本人選手はいない。だからこそ、このスピードスターの起用法は森保一監督の頭を悩ませるだろう。
FW:伊東純也(スタッド・ランス/フランス)
生年月日:1993年3月9日 24/25リーグ戦成績:8試合2ゴール2アシスト 日本のサッカーファンは何度、FW伊東純也の重要性を理解させられただろうか。その存在がもたらす影響力の大きさに、毎試合のように驚かされる。 森保ジャパンの右サイドを支えてきた伊東は、AFCアジアカップカタール2023を性加害疑惑報道と刑事告訴をきっかけに途中離脱。ピッチ外の問題で代表活動から離れることになってしまった。 しかし、伊東は9月に代表活動に復帰するとすぐさま素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。 復帰戦となった中国代表戦(7-0)では、途中出場ながら1ゴール2アシストと大暴れ。右サイドからの攻撃には、やはり伊東のスピードを生かしたドリブル突破と、正確なチャンスメイクが不可欠であることを証明した。 素晴らしい活躍を見せる伊東だが、その起用法には疑問が残る。なぜなら、同選手は代表復帰以降、一度も先発起用されていないからだ。 伊東は右ウイングバック(WB)を主戦場に、代表復帰後ここまで4試合では途中出場。森保一監督は、基本的に堂安律を右WBで先発させ、伊東をベンチに控えさせている。戦術的な理由で逆足の選手を配置したいのかもしれない。 しかし、先発に相応しいインパクトを残しているのは伊東の方ではないだろうか。 先日行われたサウジアラビア代表戦(2-0)では1アシストの活躍を残し、ゴールは生まれなかったもののオーストラリア代表戦(1-1)では鋭いクロスで相手の脅威になっていた。 遠藤航や守田英正らと同様に、伊東はその存在が日本代表の勝利に直結する。伊東はジョーカー起用ではなく、先発起用されるべきチームの主軸で間違いないだろう。
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