もっと使ってくれ…。日本代表で不遇の選手6人。層の厚さからなかなか出られていないのは?
MF:旗手怜央(セルティック/スコットランド)
生年月日:1997年11月21日 (26歳) 24/25リーグ戦成績:7試合2ゴール0アシスト 川崎フロンターレの黄金時代を支えたMF旗手玲央は、2021年にセルティックへと加入した。優れたフィジカルや90分間ピッチを走り続ける献身性でチームを支え、今季もチームの主力としてリーグ戦7試合で2ゴールを記録している。 しかし、日本代表ではなかなか自身の立ち位置を確保できていない。現代表のライバルは、遠藤航や守田英正、田中碧といったボランチ陣だが、序列は彼らよりも下となっている。 先日行われたオーストラリア代表戦(1-1)では遠藤の欠場によってチャンスが巡ってきたかに思えたが、田中が優先して起用され、旗手に出番が訪れることは無かった。 様々なポジションをこなせるユーティリティ性が同選手の大きな魅力ではあるものの、各ポジションにスペシャリストがいる現代表では、その万能性は器用貧乏という言葉に置き換わってしまっている。 怪我が多いのも旗手の課題だろう。昨季は3度の負傷離脱でシーズンの大半を棒に振ってしまった。AFCアジアカップでも守田の不調によって出場機会が増えていた中で、旗手はふくらはぎを負傷して戦線を離脱。チャンスが少ない中で、不運な結果となってしまった。
FW:小川航基(NECナイメヘン/オランダ)
生年月日:1997年8月8日 24/25リーグ戦成績:8試合2ゴール0アシスト オランダで活躍するFW小川航基だが、日本代表では不遇の扱いを受けている。 現在27歳の小川は、昨夏に横浜FCからNECナイメヘンへ期限付き移籍。初めての海外挑戦ながら高い得点能力を見せつけ、リーグ戦31試合11ゴールという素晴らしい成績を残した。シーズン終了後に買取オプションが行使され、ナイメヘンへの完全移籍を果たしている。 海外2年目の今季も、小川はセンターフォワードで定位置を掴みコンスタントに活躍。すでにリーグ戦では2ゴールを奪っており、調子の良さがうかがえる。 クラブで安定した成績を残すことに成功している小川だが、日本代表では森保一監督の信頼を掴みきれていない。 その活躍の場はかなり限定的だ。最後に小川が先発出場を果たした代表戦は、6月のミャンマー代表戦まで遡る。直近の9月、10月シリーズでは4試合すべてで、上田綺世のバックアッパーとしてベンチスタートだった。 小川は9月のバーレーン代表戦、10月のサウジアラビア代表戦では途中出場からゴールを奪った。短いプレータイムでも自己犠牲を厭わず、前線からの守備に走り回る献身性を見せる。監督が、ジョーカーやクローザー役として同選手をベンチに置いておきたい気持ちも理解できる。 悩ましいところだが、もっと小川に出場機会を与えるべきだ。上田と小川、2人のストライカーがハイレベルで健全な競争を行うことが日本代表の強化に繋がるだろう。