阪神・佐藤輝明の二塁起用は”あり”なのか…開幕2週前の異例テストに賛否
阪神の佐藤輝明(23)が12日、甲子園で行われた中日とのオープン戦で「4番・二塁」でフル出場し、併殺処理を含む4度あった守備機会をノーミスでこなした。矢野燿大監督(53)が長いシーズンを見据えたオプションのひとつとしてテストしたものだが、果たして「佐藤・二塁」はあり得るのか。開幕2週間前の大事な時期にテストをする意味はあったのか。専門家やファンの間で賛否が飛び交った。
併殺処理含む4度の守備機会でノーミス
スターティングラインアップが発表されると甲子園にどよめきが起きた。 「4番・セカンド・佐藤」。入団2年目で初のポジションであるどころか、野球人生で初体験のポジションだという。 試合途中に守備位置が代わったばかりの選手に打球が飛ぶのは“野球あるある”だが、初めて守る選手にも当てはまるようで、先発の藤浪が、無死一塁から連続三振をとるとビシエドのつまったゴロがセカンド正面へ。イージーなバウンドのゴロを佐藤が無難にさばくと甲子園のスタンドからは、大きな拍手が起きた。 佐藤は続く2回にも溝脇の正面のゴロをアウトにすると、4回には一死一塁からビシエドの三塁ゴロで「5-4-3」と渡るダブルプレーもスムーズにベースカバーに入って正確なスローイングで完成させた。結局、この日、4度あった守備機会をノーミスで終え、器用な一面を披露することになった。 在阪スポーツ各紙が報じた矢野監督の試合後談話によると、佐藤を二塁で起用した理由は、長いシーズンを見据えてのオプションのひとつだという。新型コロナの感染による選手の大量離脱などへの“備え”の意味も兼ねているそう。 日ハムの“BIGBOSS“新庄は、“ガラガラポン“で選手に内外野のあらゆるポジションを守らせているが、それとは起用の意味あいが違うものだ。 果たして「佐藤・二塁」のオプションはシーズン中にあり得るのか? 佐藤は10、11日と2日間、続けてセカンドでシートノックを受けて準備はしていたが、キャンプでは一度もテストされていなかったこともあり、専門家やネット上のファンの間では、開幕2週間前の異例テストに賛否が飛び交った。