FA菊池雄星がブルージェイズと3年42億円で契約合意…米報道
シアトル・マリナーズからFAとなっていた菊池雄星(30)が13日、トロント・ブルージェイズと契約合意した。米メディア「MLBネットワーク」の“敏腕“ジョン・ヘイマン記者や「USAトトゥデイ」の”ベテラン“ボブ・ナイチンゲール記者らがツイッターで速報したもので、3年3600万ドル(約42億円)の大型契約。昨季ブルージェイズは、最後までワイルドカード争いを演じたが、結局、ポストシーズン進出に手が届かず、先発左腕の補強が急務だった。 菊池は2019年1月に西武からポスティングシステムを使って4年契約でマリナーズへ移籍。1年目からローテーションに入り、昨季は、29試合、157回を投げて7勝9敗、163奪三振、防御率4.41の成績を残した。 特に前半戦は素晴らしい内容が続きエンゼルスの大谷翔平(27)が二刀流で出場して話題となったオールスターゲームに初選出された。試合登板はなかったが、花巻東の先輩後輩が同じベンチに入ったことが全米でも話題となった。 シーズン後半は調子を落として最後は先発ローテーションから外されてブルペンへの配置転換となり、オフには、マリナーズ、菊池が共にチーム残留の4年目のオプションを行使せずFAを選択していた。 菊池に対してはヤンキースがメディカルリポートを取り寄せていたことが報じられるなどメッツなど複数の球団が関心を寄せていたが、労使協定が合意に達してFA市場が解禁されるとブルージェイズが電光石火で契約を決めた。 ボブ・ナイチンゲール記者によると、1年目が1600万ドル(約19億円)、2年目、3年目が1000万ドル(約12億円)の契約だという。 ブルージェイズでは、過去に日本人選手として投手では、大家友和、五十嵐亮太、山口俊らが所属。野手では川崎宗則、青木宣親らがプレーしており、日本とは馴染み深いチーム。 打者では、昨季、大谷と最後まで本塁打王争いを演じ48本でタイトルを獲得したウラジミール・ゲレーロJr.(22)が主軸だ。 解禁されたFA市場では、先発左腕が人気で、ホワイトソックスからFAのカルロス・ロドン(29)がジャイアンツと2年4400万ドル(約51億円)、ドジャースのクレイトン・カーショー(33)が1年1700万ドル(約20億円)で残留するなどの活発な動きがあった。先発左腕の菊池への評価を物語るスピード決着となった。