”大物OB”がOP戦5連敗の巨人に警告「このままなら最下位だ」
巨人が11日、京セラドームで行われたオリックスとのオープン戦に1-6で敗れて5連敗となった。巨人・菅野智之(32)、オリックス・山本由伸(23)の“開幕投手”対決となったが、菅野は4回を投げて7安打6失点。一方の打線も11安打を奪いながらも大城卓三(29)が6回にマークした2号ソロの1点しか奪えず、チーム打率.187は12球団最下位。球団の大物OBの広岡達朗氏は「チームとして成長が見られない。このままなら最下位」と厳しく警告した。
開幕投手の菅野は7安打6失点と炎上
球界の“ご意見番”はあきれていた。 昨年のパの覇者オリックスに1-6の完敗。たかがオープン戦とはいえ5連敗を喫し、ここまで巨人は9試合を消化して2勝6敗1分けで10位タイの“ブービー”とチーム状態は冷え込んだままだ。 「昨年の反省がどこにも感じられない。チームとしての成長が見られない。今日はベンチにいなかった原監督、コーチ陣は、キャンプで何をしてきたのだろう。このままなら最下位だ」 巨人OBでヤクルト、西武で監督を務めた広岡氏は、そう警告した。 3月1日に原監督から5年連続8度目の開幕投手に指名された菅野が“炎上“した。 1回に先頭の福田にカウント2-2から大城が構えたミットより内側へ甘く入ったストレートを芯で捉えられた。セカンドを襲った打球は強烈。それでも吉川がさばかねばならないゴロだったが弾いた(記録はヒット)。 味方のミスで先頭を出すと、続く宗にカーブをライト前に引っ張られた。これもコースが甘い。この日、1軍復帰してきた吉田正には、ストレートで押し込んだが、“ラオウ”こと昨年のパ本塁打王、杉本には、149キロのほぼ真ん中へのストレートをセンター前に返され先制点を許す。太田にも連続タイムリー。なお一死二、三塁で安達を迎えて出力アップ。ストレートは150キロを超えたが、スライダーのコントロールが利かずに簡単にライトへの犠飛を許してしまう。コントロールの微調整が未完成で、しかも、多少の狂いがあっても凡打に打ち取るほどのキレと球威もない。 2、3回に立ち直りを見せた修正力はさすがだったが、4回にも、また一死から伏見、宜保の下位打線に連打され、四球が絡み二死満塁のピンチを作った。宗に初球の“見やすい“スライダーをライト線へ運ばれ、走者一掃の二塁打。丁寧に四隅を突こうとした意図はわかるが、打ち気満々の宗に対して初球に投じるボールではなかった。 予定の60球を超える74球を投げて6失点。オープン戦では2019年のオリックス戦以来のワーストタイとなった。だが、広岡氏は、「菅野に関しての心配はない」という。