阪神・佐藤輝明の二塁起用は”あり”なのか…開幕2週前の異例テストに賛否
阪神1985年のVメンバーである岡田彰布氏は、早大時代に三塁手だったが、阪神入団当時、三塁には不動の存在となっていた掛布雅之氏がいた関係で二塁へコンバートされ、その後、ゴールデングラブ賞を獲得するほどの名二塁手になった。 巨人監督の原辰徳氏も、入団当時、三塁に中畑清氏がいたため、二塁にコンバートされ、開幕戦は「6番・二塁」で出場している。一流打者への登竜門が二塁手であれば、佐藤にもその資格がありということなのか。 2年目にして開幕4番が決定的な佐藤は、この日、3打数1安打。ゲームの均衡を破った5回には、2点を奪い、さらに二死一塁から中日の左腕、岡田が外角に投じた変化球をうまくライト前へ運んでチャンスを広げ、大山のタイムリーにつなげた。 現在、打率.310でオープン戦の打率ランキングの4位につけている。ちなみにトップはロッテの高部瑛斗の打率.406。また昨季不名誉なワーストトップだった三振数も4しかなく、現在のワーストランキングで言えば“圏外”だ。ただ新打撃フォームになってから打球が上がらず、まだオープン戦で本塁打が1本も出ていないのが気がかりではあるが、佐藤が2022年のタイガースの命運を握っている男の1人であることだけは間違いない。 (文責・論スポ/スポーツタイムズ通信社)