「キュビタス 5821/1A」SSケース、45mm径（10-4時位置）、自動巻き。653万円／パテック フィリップ

人生の相棒を手に入れるなら、餅は餅屋ならぬ「時計は時計屋」である。 あの名作が気になる、この機能は外せない、そもそも自分のライフスタイルに合う時計ってなんだろう……。 ▶︎すべての写真を見る モノにウルサイ我々の理想に対して、時計ショップは、豊富な商品とスタッフの専門知識をもとに、全力でサポートしてくれる。 下調べをし、意中の時計と対面する高揚感もショップならでは。さらに、身体に稲妻が走るような“予期せぬ出会い”があることもネットでは決して味わえない、時計店へ行く大きな楽しみだ。 例えば、パテック フィリップのまったく新しいコレクション「Cubitus（キュビタス）」との出会い。既存コレクションとは明らかにスタイルが異なる、直線が強調されたスクエアウォッチである。 その新鮮なデザインのみならず、丁寧に磨き上げられたケースは実に美しい。そして実際に手首に載せてみると大型にもかかわらず薄く仕立てられているため、驚くほどに心地良い。 自身の頭のなかの理想を軽く飛び越える、感動的な時計との邂逅。ショップにはそんな“小さなキセキ”が溢れているのだ。 ※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS＝ステンレススチール 清水健吾＝写真　与那嶺龍士＝スタイリング