大阪・吉村知事「2学期、学校で感染状況がどうなるか注視」
大阪府の吉村洋文知事は18日、大阪府庁で定例記者会見を開いた。政府が8月末までとしていた「緊急事態宣言」を9月12日まで延長決定したことを受け、同日午後に開かれた「第57回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」で、府立学校における今後の教育活動について修学旅行は原則延期や部活動は感染防止策を徹底したうえで実施することを決めたことについて「いろんなクラスターの場面を見てもやはり学生同士でも広がるという状況です。子供同士で広げて、無症状や軽症で広めて、それを家庭に持ち帰る、逆流現象というのが生じる可能性が十分あると想定しなければならない」と述べた。 【動画】「宿泊療養施設でロナプリーブ点滴を行う」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年8月18日)
同日行われた会議では、9月から府立学校で始まる2学期についての対応についても議論。子どもから親への家庭内での感染拡大を防ぐため、修学旅行や府県間の移動を伴う行事については原則として延期が決定。延期が困難な場合は、感染防止策を徹底したうえで以下の条件を満たした場合にのみ実施することとなった。
部活動については、感染リスクの高い活動は原則実施しないことや、部活動前後での生徒同士での飲食を控えるとともに、更衣時に身体的距離を確保するよう指導する。また、府内外を問わず、合宿や他校との練習試合や合同練習は実施しないことが決まった。
会見では報道陣から「教育活動の現場にも強い要請を行う狙いは」という質問があった。 それに対し、吉村知事は生徒間同士、児童間同士、子供同士の感染というのが想定されることや、デルタ株の感染拡大力の強さから、学生同士で広がるケースも起きていることを挙げ「10代で重症化している例はほとんどないわけですが、大切なことはそこは必ず親世代がちょうど30代から50代ぐらいであったり、まさに重症化する年代です。子供同士で広げて、無症状や軽症で広めて、それを家庭に持ち帰る、逆流現象というのが生じる可能性が十分あると想定しなければなりません」と答えた。