大阪府で新型コロナ会議 吉村知事「早期治療介入で重症化を防ぐことが重要」
大阪府で新型コロナ会議 吉村知事「早期治療介入で重症化を防ぐことが重要」
政府が8月末までとしていた大阪府などに出されている「緊急事態宣言」を9月12日まで延長決定したことを受け、大阪府は18日午後、大阪府庁で「第57回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開いた。 【中継】大阪府が新型コロナ対策会議 「緊急事態宣言」延長で対応は?(2021年8月18日)
大阪府の吉村洋文知事は、会議冒頭で「感染拡大についてもまだ増加傾向にあり、ピークが見えないというのが現状です」と述べた。
現在も日々、過去最多の新規陽性者数が続いている現状について「今後も感染拡大の可能性の方が高いというのが現状だと思っています。その中で政府において緊急事態宣言の措置が9月12日まで延長となりました。これを受けて基本的対処方針も少し変わりましたが、府としてもこれに基づいて延長の措置を取り、府民のみなさん、事業者のみなさんに感染対策の徹底をお願いしていきたいと思います」と述べた。
また、第4波との違いとして、重症者数が当時と比べてすくない反面、基礎疾患を持つ40代~50代の重症が増えてきている現状に「今後大きな方向性としては感染者数そのものを減らすのが最も大事だと思っています」と述べた。 現在、大阪府では重症病床数を確保しているが、増加するとひっ迫が見込まれるため「そのためにも早期治療介入で重症化を防ぐことが重要。軽症から中等症にいかさないようにしていくというのが重要だと思っています」と続けた。
このほか、間もなく学校で2学期が始まることを受け、吉村知事は「4波までは見受けられませんでしたが子ども同士の感染は非常に警戒しなければならないと思っています。子ども子ども感染が広がると子どもが軽症や無症状でも家庭に持ち帰って親世代に広がっていくという新たな感染の広がりの契機にもなりうる」と指摘した。
吉村知事は「万一そこで広がりが見られた場合の対策を今のうちにとっておく必要があると思っています。そういったこともあわせて本部会議で決定していきたいと思います」と話していた。