勝利つかずも敵軍は大谷翔平が55球も投じた“宝刀”スプリッターを絶賛…2桁勝利への挑戦機会はあと何試合あるのか?
大谷がスプリッターを軸にした配球に切り替えたことについては、対戦したアスレチックスのメンバーも語っており地元オークランドのNBCスポーツのベイエリア局の報道によると、大谷と投げ合い、7回までわずか1安打のピッチングを見せたフランキー・モンタスは、試合後「彼はとても良い投手で優れている。彼のスプリッターはとても機能していたように感じた。良い投手戦だったと感じている」と絶賛。 3回に先頭打者としてバックスクリーンに先制アーチを放り込んだ捕手のゴームズも大谷について称賛のコメントを並べた。 「序盤の打席では我々は彼の投球をよく見るようにした。それからもう多くを見ることはしなかったと思う。彼に対してとてもアグレッシブに向かっていったと思う。彼の投球が安定してきたので、我々はそれをうまく利用した(チャプマンの2点目の本塁打は初球)。ただ、その後は、彼がなぜMVP候補なのかを示すことになった。大谷は、私がこれまで見た中で最高のスプリットフィンガーを持っていた」 ゴームズは、本塁打後の打席では大谷のスプリッターの前に2三振に倒れている。 メジャーリーグの公式サイトは、マドン監督の「彼は見事にやった。彼はまた一度戦ってみせた。彼は再び空振りを奪い始めた。今日は、ほとんどすべてが機能していた。2つの本塁打を許したが、傑出していた。とてもよくやった」とのコメントを伝えた上で、この日の投球をこう評価した。 「腕の痛み(張り)のためにアスレチックス戦の先発予定を2日遅らせたにもかかわらず、二刀流で大評判の大谷は、アメリカン・リーグMVPの最有力候補としての地位を固める力強い8イニングの投球で10三振を奪ってみせた」 そして次の登板に向けての見通しをこう続けた。 「今回の登板は、メジャーの本塁打争いで3位につける44本塁打を放ち、今シーズンに少なくとももう1度先発すると考えられている大谷からの新たなメッセージとなった。(1回に)2三振を奪い3人で抑えて試合を始め、最後のイニングで99マイル(約159キロ)の速球を投げるなど輝きを放った登板は、彼の健康に関する懸念を払拭した。水曜日に彼は、投手としてのシーズンが終了となるかもしれないという不安があったが、大谷は登板後に『感触が良かった』と語った」 メジャーリーグ公式サイトも触れたが、もうひとつの注目は、2桁勝利達成が持ち越しとなった大谷が、残り何試合に登板機会があるのかという問題だ。