なぜ八村塁は「ダンクとスリーポイントだけと言われた」NBA若手オールスターで存在感を見せつけることができたのか?
まだNBAの経験が浅い中で、7週間休みながら後れを取るどころか、エンジン全開で好プレーを見せていた。 ウィザーズの日本語公式ツイッターによると、復帰4試合目のブルズ戦で20得点し4試合連続二ケタ得点を決めたあと、八村は「休んでいた時にビデオを見たり、フィルムで試合を見たりして、今まで見ていなかった部分を自分で分析できた。それが今、生かされている」とその理由を明かしており、フィジカル的にはプレーできない中でも、戻った時に前より賢明なプレーをするために努力していたからこそ、復帰後の成功があることがわかる。 「ライジング・スターズ」の投票は復帰前だったが、復帰後の活躍で自らが“ライジングスター(期待の星)”と呼ばれるのにふさわしいルーキーであることを証明した八村。 ユナイテッドセンターで行われた同試合では、2年目20歳で今季の最優秀選手候補と言われるスロベニア出身のルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、先月13日のティンバーウルブズ戦で20得点、20リバウンド、10アシストとガードとして驚異的な数字で“トリプルダブル”を史上最年少で達成した21歳のカナダ人選手シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、八村のゴンザガ大時代のチームメイトで、ルーキーながらフィールドゴール成功率リーグ5位のカナダ人選手ブランドン・クラーク(メンフィス・グリズリーズ)らとチームを組んだ。 スターターに名を連ねた八村は試合開始早々速攻から両手でダンク、続いてドンチッチから空中に投げられたパスを受けてアリウープ・ダンクを決め、さらに両手でダンクと3連続ダンクで存在感を見せつけた。 「どれだけ走ってゴールに向かえるか、積極的に出来るかがきょうの鍵だと思った」 オールスターは派手なプレーで観客を沸かせるのが一つの目的。 「ダンクとスリーポイントだけと言われた」と話す八村は、攻撃になるとゴールへ向かって素早く走り、得意プレーの一つであるダンクで得点チャンスを掴んでいった。