なぜ八村塁は「ダンクとスリーポイントだけと言われた」NBA若手オールスターで存在感を見せつけることができたのか?
結局この日決めた7本のフィールドゴールのうち6本をダンクで終えた八村は、「負けるのは好きじゃないから、勝とうと思ってプレーしていた」と131-151で敗れた試合を悔やしがったものの、「あのメンバーでプレーするのは楽しかった」と笑顔を絶やすことはなかった。 この日の朝、バラク・オバマ前米大統領と対面し、「いつか(ウィザーズの)試合を見に来たいと言ってくれた。ぜひ来て欲しい」と顔をほころばせた。試合後には、会場に来ていたグリズリーズのツーウェー契約選手、渡邊雄太とNBAの下部リーグ、テキサス・レジェンズの馬場雄大と再会。ともに日本を背負う3人でシーズン中に顔を合わせることも実現した。翌日には、スポンサーのイベントで、バスケットボール殿堂入りしている元フィラデルフィア・セブンティシクサーズのレジェンド、アレン・アイバーソンとも対面した。 多くの刺激を受けたオールスターウィークエンドが終わり、シーズン後半は21日のクリーブランド・キャバリアーズ戦から始まる。 ウィザーズはここまで20勝33敗と大きく負け越しているが、プレーオフ進出圏内ギリギリである8位のオーランド・マジックを3ゲーム差で追い9位につけている。 「(オールスター前に2連勝で前半を終えた)あれをそのまま続けて、しっかりやってプレーオフを決められたらいいなと思います」。 八村は後半戦に向けて、さらに気持ちを引き締めた。 (文責・山脇明子/米国在住スポーツライター)