【選手権】東西プレミア対決は東福岡に軍配!尚志、無念のPK戦負け
第103回全国高校サッカー選手権大会第2日は12月29日、首都圏8会場で1回戦の残り15試合が行われ、NACK5スタジアムでの第2試合は、尚志(福島)と東福岡(福岡)の東西プレミアリーグ勢が対戦し、東福岡が0-0からのPK戦を5-3で制し、12月31日の2回戦で正智深谷(埼玉)と対戦することになった。 【フォトギャラリー】尚志 vs 東福岡 【フォトギャラリー】尚志 vs 東福岡 3年ぶりに選手権の舞台に戻ってた東福岡は、4-3-3の陣形から長短のパスと効果的なチェンジサイドを織り交ぜて多彩な攻撃を展開。右の稗田幹男、左の神渡寿一(ともに3年)の両ウイングが外からスピーディーに敵陣へ進出した。 尚志も同じく4-3-3で、右ウイング大内完介(3年)は速さを生かした縦への突破からチャンスを演出。左ウイング長坂隼汰(3年)のドリブルや前半の終盤に投入されたFW千住澪央(3年)は、シュートと最終パスの配給で非凡な動きを見せた。 得点チャンスは尚志のほうがいくらか多かった。 後半6分、MF高橋響希(3年)が落としたボールを大内が合わせたがGK後藤洸太(3年)に捕球され、MF西丸由都(3年)の強烈な一撃は惜しくも右に外れた。30分に大内がドリブルから左足で狙ったシュートも後藤にセーブされ31分の千住の左足シュートは右ポストの外側を通過。何度もあった決定機にゴールを奪えなかった。 東福岡は前半7分、相手DFのクリアボールを稗田が上手にミートしたが左にそれた。稗田は後半11分にもこぼれ球から強シュートを放ったが、GKの正面だった。2分後には神渡が左から持ち込んで思い切りよく打ったものの、これもGKに捕球され得点できなかった。 両チームとも堅い守備力を生かして相手の攻撃を封じ込み、前後半を0-0で終了。1回戦屈指の好カードはPK戦決着となった。 先行は東福岡。先頭のCB山禄涼平(3年)から最終キッカーのFW齊藤琉稀空(2年)まで、5人とも厳しいコースを突いて成功する。 尚志のGKは後半追加タイムに針生東(3年)に代わったが、PK戦では相手がキック体勢に入る直前まで小躍りや座り込みなどで陽動作戦を仕掛けたが、東福岡の選手は少しも動じることなくコースに鋭いシュートを打ち込んでいった。