小池都知事が記者会見5月29日(全文1)6月1日午前0時にステップ2へ
東京都の小池百合子知事は29日、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京都・小池知事「6月1日午前0時をもって、ステップ2に移行する」(2020年5月29日)」に対応しております。 【動画】東京都・小池知事「6月1日午前0時をもって、ステップ2に移行する」 ◇ ◇
7指標に関するモニタリングを継続実施
NHK:これから小池知事の定例記者会見を始めます。冒頭、知事よりお願いします。 小池:先ほど都庁屋上でブルーインパルスが医療従事者のための感謝の気持ちを表す飛行を行ってくださいました。本当に医療従事者の皆さんにあらためて感謝を申し上げ、そして航空自衛隊の皆さま方のお気持ち、素晴らしい飛行であったということを感謝いたしたいと存じます。 さて、新型コロナウイルスの感染症について申し上げたいと存じます。国におけます緊急事態宣言が解除されまして、今週26日から「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」におけます、ステップ1に移行をしたわけでございます。都におきましてはロードマップの骨格を発表したのが15日、そこからきのうまでの2週間において感染、これは疫学的な状況など7つの指標に関するモニタリングを継続して行ってきた。それぞれの指標のきのう時点の状況でございますが、新規陽性者数がこちらでございます。9.0。新規陽性者におけます接触歴等不明率54.0、これはあとで説明します。週単位の陽性者の増加比は1.07、ほぼ横ばい。重症患者数が32。入院患者数は380人までになりました。PCR検査の陽性率につきましては1.2%。受診相談窓口におけます相談件数は908件。
次のステップへの移行は可、妥当とのご意見を頂戴した
感染状況に関しての3つの目安でありますが、新規陽性者数が9.0。ロードマップで定めた休業要請の緩和の目安は1日当たり20人未満でございますので、これは下回っております。陽性者の増加比も1.07とほぼ横ばい。またきのうの接触歴等不明者で目安の50%を上回っているというご指摘もあろうかと思いますが、今、調査中の中でもいろいろありまして、この中に繁華街におけます夜の街、クラスターとの関連が判明している方が結構おられます。約10名であります。これを除きますと50%を下回るという、そのための評価でございまして、これを専門家からも感染状況の把握が難しい状況には、この点、至っていないとお話をいただいております。 さらに重症患者、入院患者ともに減少傾向にあるということ、医療提供体制も十分確保できているということ。このため、きのう新型コロナウイルス感染症対策審議会を開催いたしたところでございまして、専門家委員の方々にこうしたモニタリング指標の状況などを評価、分析をしていただいたところでございます。 審議会からは今後もクラスター対策、正直クラスターも発生しております。さらに今後もクラスター対策をしっかりやるべしと、感染拡大防止対策を徹底してやるべしと。それによって次のステップへ移行すべしということで、次のステップへの移行は可、妥当とのご意見を頂戴したわけでございます。 これらを受けまして、先ほど新型コロナ感染症対策本部会議を開催いたしました。そちらで6月1日の午前0時をもってステップ1からステップ2へ移行するということを決定いたしたところでございます。これによって学習塾、それから劇場、映画館、集会、展示施設、商業施設などへの休業要請を緩和することになります。そして事業を再開されます事業者の皆さんにおかれましては、これまでも都や、また各業界団体がそれぞれ策定をしておられますガイドラインがありますが、これを踏まえて適切な感染拡大の防止対策を進めていただいているわけでございますが、今日が29日、30、31と、週末を有効にご利用、ご活用いただいて、徹底した衛生の確保、そしてさまざまな感染症の問題が広がらないようにさらなる徹底をお願いしたいと考えております。 都におきましては業種ごとの感染拡大防止対策のポイントを、イラストなども使いまして分かりやすくまとめたガイドブックを新たに作成いたします。そして業界団体などと連携しまして、具体的な対策を助言するアドバイザーを派遣したり、またウェブセミナーなどの開催を検討しておりまして、事業者の皆さま方が取り組みをきめ細かに行われるように都としてサポートしてまいります。