暑すぎて子どもが「そうめん」ばかり食べたがります。安いし簡単に作れるので親としては助かるのですが、栄養が偏りそうで心配です…
暑い日が続き、食欲が落ちがちな子どもに何を食べさせようか頭を悩ませている人も多いでしょう。そうめんはさっぱりとして食べやすい上に、値段も安く調理も簡単な食品です。しかし、毎日そうめんばかり食べさせていると栄養が偏ってしまうのではと心配になることもあるかもしれません。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算 本記事では、そうめんの栄養価や栄養の偏りを防ぐ工夫について紹介します。
そうめんのコスト
総務省統計局の小売物価統計調査(東京都区部)によると、2024年7月のそうめん1袋(300グラム)の価格は362円です。1人あたりのそうめん1食分の目安は約100グラムであるため、1食約120円で食べられる計算になります。 1日3食そうめんを食べたとしても、400円以内で済みます。麺つゆなどの調味料、麺をゆでる際の光熱費を考慮するとコストは上がりますが、そうめんは安価で食べられる便利な食品だといえるでしょう。
そうめんの栄養価
乾燥状態のそうめん100グラムあたりに含まれる主な栄養素は次のとおりです。 エネルギー:333キロカロリー 炭水化物:72.7グラム たんぱく質:9.5グラム 脂質:1.1グラム 食物繊維:2.5グラム 食塩相当量:3.8グラム ゆでた状態のそうめん100グラムあたりに含まれる主な栄養素は次のとおりです。 エネルギー:117キロカロリー 炭水化物:25.8グラム たんぱく質:3.1グラム 脂質:0.5グラム 食物繊維:0.7グラム 食塩相当量:0.5グラム そうめんは小麦を主成分とするため、主に「炭水化物」が豊富です。体や脳を動かすためのエネルギー源としては優れているといえるでしょう。 一方で、そうめんだけでは不足する栄養素もあります。例えば体をつくる元になる「たんぱく質」や、腸内環境を整える働きを持つ「食物繊維」が少ない傾向にあります。また体の調子を整える「ビタミン」や「ミネラル」などの含有量もわずかです。 これらの栄養素は成長期の子どもにとって重要なものです。主食がご飯であれば、メインのおかずや副菜を食べることでさまざまな栄養素を摂取できるでしょう。しかし「そうめんと麺つゆのみ」のような献立では栄養が偏ってしまう可能性があります。これらの栄養素を補うために、ほかの食材と組み合わせて食べることが大切です。