30代、もう少しで貯金1000万円を達成できそうです。運用で1億円にするには何年くらいかかるでしょうか?
NISA制度も新しくなり、投資に興味を持ち始めている人も増えてきています。貯金を眠らせておくくらいなら、運用して資産を増やしたいと考えるのも自然なことでしょう。また、どうせ投資をするなら、大台を目指したいと考える人も少なくありません。 本記事では貯金が1000万円ほどある人が、投資による運用で1億円にするには、どのくらいの期間がかかるのかをシミュレーションしてみます。
一括投資なら1億円達成まで何年かかる?
投資にはいくつかの手法がありますが、その一つが、まとまったお金で投資信託などを購入する一括投資です。ここでは、貯金1000万円のうち、「1000万円すべて」「800万円」「500万円」に分けて、それぞれで一括投資をした場合の1億円達成までの期間をみてみましょう。また、いずれのシミュレーションも複利計算をしていますが、税金や手数料などは考慮しません。 ・1000万円を元本とする場合 1000万円を投資信託などに一括投資し、3%の年率で運用した場合、1億円達成までに要する期間は77年11カ月です。30代からの老後資金を目的とした運用期間としては適切ではありません。同じ金額で年率が5%の場合は47年2カ月、年率8%の場合は29年11カ月となります。老後の資金として運用すると考えると、年率8%程度は欲しいところです。 ・800万円を元本とする場合 800万円で一括購入する場合、年率5%では1億円達成までに51年9カ月かかります。人生100年時代とはいわれていますが、30代からでは少し厳しい年月です。年率8%では32年10カ月と、比較的現実的な期間となっています。年率10%であれば、26年6カ月で1億円達成です。 ・500万円を元本とする場合 500万円で一括購入する場合、年率8%でも1億円達成までには38年11カ月必要です。年率10%で31年5カ月となっています。60代半ばくらいで1億円達成と考えれば悪くはありません。年率12%で運用できれば、26年5カ月で1億円到達です。