30代、もう少しで貯金1000万円を達成できそうです。運用で1億円にするには何年くらいかかるでしょうか?
積み立て投資を選択する場合
定期的に投資信託などを購入し、時間を分散しながらリスクを抑えつつ運用する手法が積み立て投資です。貯金1000万円を原資とし、それ以上の金額を運用へと投じない場合は、積み立て投資のみで1億円を達成するのは困難でしょう。 例えば、毎月5万円ずつ積み立てていった場合、17年間で元本1000万円を超えます。年率10%で複利計算をしたとしても、17年間で積み上がるのは運用収益とあわせて2660万円ほどです。毎月3万円の積み立てであれば28年間運用できますが、年率10%計算でも元本と運用収益をあわせて5500万円ほどにしかなりません。運用実績としては十分ですが、1億円到達は難しいといえます。 ・積み立て投資で1億円達成するには ちなみに、毎月5万円を積み立てて年率10%で運用できれば、29年間で1億円に到達します(複利計算をしたうえで、税金や手数料は無視しています)。 同じ年率で計算した場合、毎月8万円の積み立てでは25年間、毎月10万円の積み立てでは23年間で1億円突破です。元本は合計で1000万円を大きく超えるので、積み立て投資で1億円を目指すなら、毎月の収入からも一部投資へと回し続ける必要があるでしょう。
購入する金融商品の選択と運用計画がポイント
貯金1000万円すべてを運用へと投じるのに躊躇する人も多いでしょう。いくらかの現金は手元に残しておきながら、残りを投資へと回したいところです。とはいえ、1億円達成は容易ではありません。可能な限り高いリターンが期待できる金融商品での運用が必要となりますが、リターンの高い商品はリスクも高くなるといえます。 一括投資するのも一つの考え方とはなるものの、リスクの分散なども考慮し、投じられる金額や生活水準にもマッチした運用計画を練るのが重要です。30代であれば30~40年ほどのスパンで考え、時間を味方につけるような運用計画を立ててみるとよいでしょう。
時間を利用して資産を増やしていこう
1000万円を元本として一括投資する場合、1億円にするには年率8%で30年ほどかかる計算です。500万円を一括投資し30年ほどで1億円にするには、年率10%以上で運用しなければいけません。 しかし、30代であれば運用期間としては現実的でしょう。あとは、貯金のどの程度を投資へと回すかです。生活に無理が出ないよう、また、1000万円のみでは積み立て投資で1億円達成は難しい点も押さえつつ、運用計画を立てる必要があります。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部