ノルマがキツくてやむを得ず…月収40万円、26歳・令和生保レディの「衝撃告白」に絶句
令和に入社した生保レディ
松本ナナミさん(仮名)は、大手生命保険会社の東京支社に勤務しています。今年で入社4年目。成約数や成約内容によって募集手当に変動があるため月ごとに差はありますが、直近1年の平均月収は40万円程度です。 「同期の中では中の上くらいの成績です。同期といっても3年目くらいまでにほとんどが辞めるので、少ないですが。私の場合、同じオフィスの配属になった子は10人中8人が辞めています。東京以外にもたくさんオフィスはありますが、隣のオフィスの同期は全員退職したので、誰も残っていません」 松本さんに仕事内容を伺いました。 「私のように営業職として入社した人は職域営業をします。職域営業とは、担当になった企業のお昼休みや帰宅時間などに、従業員の方へ保険のご案内をする活動のことです」 ーー職域営業で担当になる企業はどんなところがあるのでしょうか。 「大手、中小企業や官公庁、ブルーカラーやホワイトカラー企業まで、さまざまです。正直いって男性が多い職域のほうが(契約は)取りやすいです。男性ばかりの職場の廊下や出入り口に、社会人成り立ての20代前半の子が一人で立って声をかけまくるわけですから」 ーー離職率が高い原因はなんだと思われますか? 「いまだにイメージがある人も多いみたいですが、枕なんて当然ありません。ノルマがきついからやむを得ず、枕に走るとかという環境でもないと思います。入社2年目までは辞められるとその子の直上にペナルティのようなものがあるので、辞められないようにあまりキツいことは言われていないようにみえます。なかにはパワハラまがいのことをしている上司もいますが。私自身が一番問題に思っているのは、『枕』も含め、そうしたマイナスなイメージがついていることを入社後に知って、組織を変えたいと思ったとしても団結する仲間がいないことです。なぜならどんどん辞めてしまうから」 生保レディの仕事は、高収入の可能性がある一方で、不安定な収入構造、予想外の自己負担など、多くの課題を抱えています。この職業を選択する際は、これらの実態をよく理解し、自身のキャリアプランや価値観と照らし合わせて慎重に判断することが重要です。また、業界全体としてより持続可能な労働環境の整備や、透明性の高い採用プロセスの確立が現場からも求められているようです。