「一番の思い出は東京パラリンピックでの金メダル」車いすテニス・国枝さん会見2月7日(全文1)
今度の活動のビジョンは
記者:ありがとうございます。最後に国枝選手にお聞きしたいんですけども、今度の活動についてどのようなビジョンを思い描いていらっしゃるのか教えてください。 国枝:実際のところ、まだ引退したばかりで、これ、現役中もよく柳井社長に、終わったら何をやるんだと、一緒にビジネスやろうぜというふうにお声掛けいただいてたんですけど、現役の間に引退後のことを考えても本当に答えが出てこないというか、現実味がないというか、そういう気持ちでですね。お風呂に入っているときに20分ぐらい考えてはみるんですけど、本当に答えが出なかったんですね。それで、こうして今、引退発表からだいたい2週間ぐらいたって、なんとなく自分の中では何をしていきたいのかなっていうのが、ぼんやりとですけど、出てきたぐらいなので、それをちょっと今言っちゃうと、それをやんなきゃいけない感じもしちゃうし、ちょっとそこはまだ心の中に秘めておきたいなと思いますけど。 結構、僕、現役生活で何と闘ってきたのかなって結構考えて、もちろん1つは相手で、相手と戦う。また自分との闘いもあるし。もう1つって、ある意味、車いすテニスを社会的に認めさせたいだとか、スポーツとしていかに見せるかっていうところに、やっぱりこだわってきたっていうところはあって。もともとこの車いすテニスの管轄って国際テニス連盟で、本当にそういう意味では垣根のない、健常者と障害者、垣根のないスポーツだったなっていうふうに今でも思いますし、それを、テニスをしている中で皆さんに知ってもらいたいっていうのが強くあったので、結構そこの活動っていうのは実際このあとも続いていくのかなっていうふうには、ぼんやりと思っています。 司会:以上でよろしいでしょうか。ありがとうございました。ではここで質疑応答についてご説明いたします。質疑応答は本記者会見に関する質問に限らせていただきます。お時間の都合上、ご質問はお1人さま2問までとさせていただきます。ご質問のございます方は挙手をお願いいたします。ご質問の際は御社名とお名前に続き、質問をお願いいたします。それでは、ご質問のある方は挙手をお願いします。まずお1人目はこちらから見える、えんじ色の服の方、お願いいたします。 【書き起こし】車いすテニス・国枝さん会見2月7日 全文2へ続く