「一番の思い出は東京パラリンピックでの金メダル」車いすテニス・国枝さん会見2月7日(全文1)
柳井氏「本当に1人の人間として尊敬できる」
柳井:柳井でございます。よろしくお願いします。まず泣かないように。笑いでお願いします。引退おめでとうございます。 国枝:ありがとうございます。 柳井:いや、ね、少しだけ寂しくなるんですけど、プロのアスリートとしてやるべきことは全てできました。しかもこの絶妙のタイミングで引退宣言。素晴らしいですよね、これは。新しい国枝慎吾の誕生という意味で、今日はめでたい日であります。2009年4月、日本の車いす選手として初めてプロに転向を表明されたその直後、僕は、大丈夫かな、車いすテニス、プロのスポーツになるかな。でも立派なプロのスポーツになりました。で、非の打ちどころのないグローバルアンバサダー、僕は世界一のグローバルアンバサダーだと思ってます。素晴らしい人格と生活態度、あらゆるタイトルを取り、世界中の人々に温かい声援を受けて、そして本人を前に言うのもなんですが、地頭の良さ。いや、これはね、超一流選手っていうのはだいたい地頭がいいんですよ。でも国枝選手はその中でも飛び抜けて地頭がいい。ロジャー・フェデラー選手がわれわれのグローバルアンバサダーになってもらえたのも、国枝選手がいたおかげです。 国枝選手の強みですけど、勝つことに徹底的にこだわる。絶対にやる。がむしゃらさ。明るさ。肉体とか精神でなくて、人生を懸けて、本当に1人の人間として尊敬できる。これからが人生の本番です。今後も最大限応援していきたいというふうに思ってますんで。今までは助走。過去のことは全部忘れてください。もう必要ないです、過去は。これからが本番ね。今日がスタート。一緒に日本を、世界の中の日本をより良く変えていきましょう。 日本は残念ながら、今、閉塞状態です。本当に。お金がもう全然ありません。借金だけは莫大ある。それなのにばんばんお金配ってる。インフラは古くなって使えないかもしれない。その中で若い人が本当、将来希望を持ってやっていくとしたら、そのロールモデルとして、これからの国枝くん、僕は期待してます。頑張ってください。以上、私のごあいさつでございます。ありがとうございました。 司会:柳井社長、ありがとうございました。続きまして、ユニクロ グローバルブランドアンバサダー、プロ車いすテニスプレーヤー、国枝慎吾選手より皆さまへごあいさつをさせていただきます。国枝選手、よろしくお願いいたします。