「一番の思い出は東京パラリンピックでの金メダル」車いすテニス・国枝さん会見2月7日(全文1)
競技人生を振り返って一番の思い出は
記者:TBSテレビの【ヤマザキ 00:13:06】と申します。まず国枝選手、長きにわたる現役生活、本当にお疲れさまでした。2006年に初めて世界ランキング1位になられてから17年、世界ランキング1位のままでの現役引退。あらためてこの競技人生を振り返って一番の思い出はなんでしょうか。 国枝:一番の思い出は、やっぱり東京のパラリンピックでの金メダルですね。パラリンピック、アテネから、アテネ、北京、ロンドン、リオ、そして東京と出ていましたけれども、それぞれが僕の中で転機にはなってはいました。アテネのときは本当に、最初は引退しようと思って臨みましたし、でも金メダルを取ったことでテニス選手として活動していくっていうことを決めました。2008年の北京では、それをきっかけにプロ転向して、2012年はプロの選手としての証明っていうことを掲げてやって、16年は挫折を味わい、2021年の東京で金メダルっていうところで、僕の中ではやはりピリオドだったのかなっていうふうには思いますね。 そういう意味では、全てのパラリンピックにやっぱり思い出がありますけれども、東京が決まった2013年からの8年越しの夢がかなった瞬間っていうのは、今でもやっぱり鮮明に、写真を見ると震えるような感情になりますし、それぐらいやっぱり思いの募った金メダルだったと思いますので、東京のパラリンピックっていうのは、やっぱり一番の集大成になったなと思いますね。 記者:ありがとうございます。続いて柳井社長にお話を伺いたいなと思うんですけども、まず本日、お誕生日ということで、おめでとうございます。 柳井:ああ、どうもありがとうございます。 記者:2009年に国枝さんと出会ってから長くなると思いますが、国枝さんとのエピソードで印象に残っていることがありましたら教えてください。 柳井:いや、いつも印象に残っていて、どれが一番印象なのか分からないぐらい僕は感銘を受けています。というのが、彼みたいに完全な人、あるいは完全に見える人、完全な、パーフェクトですよね、そういう人は珍しいですよね。いや、非の打ちどころがないっていう。なんか、ね、エピソードですか。やっぱり一番最初会ったときに、この人だったら大丈夫なんじゃないかなと思ったことですかね。それが一番の。いや、僕はやっぱりその人の能力とか過去やったこととかよりも、その人に会ってどういうことを感じたかで決めるタイプなんで、一番最初に会ったときに、ああ、この人だったら大丈夫だと思った、そのことなんじゃないんですかね。