「一番の思い出は東京パラリンピックでの金メダル」車いすテニス・国枝さん会見2月7日(全文1)
東京パラ大会後、引退について考えてきた
国枝:いや、柳井社長から大変なお褒めのお言葉をいただきまして、すごくこのスピーチのハードルが上がってしまったなというふうには思うんですけど、本当にこのたびは多くの方々にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。 1月の22日付で引退をすることになりました。東京パラリンピックが終わってから、この引退っていうことについてはずっと僕自身も考えておりまして。昨年はグランドスラムのシングルスのタイトルも4つのうちの3つ獲得して、すごく調子も良かったんですけど、最後の、最後に残されたウィンブルドンのタイトルですね、あれを優勝決まったあとに、チームと、みんなで抱き合っていたんですけど、そのときに一番最初に出た言葉っていうのが、ああ、これで引退だなっていうのが、実はあの芝生のコートの上で一番最初に出た言葉だったんですね。 そのあとに全米オープンが、年間グランドスラムが懸かっていたんで、そのままのモチベーションではいけたんですけれども、やっぱり全米終わってから僕自身も、もう十分やり切ったなっていうのが、ふとした瞬間に口癖のように出てしまったと。そのままテニスをしていていいのかなっていうような気持ちに全米オープンのあとはなってしまって、これはそういうタイミングなのかなっていうところで決意をしました。 プロ転向してから本当に長い間、所属スポンサーであるユニクロをはじめ、今日も多くの方、スポンサーの方々にも同席していただいています。本当にありがとうございました。また、日頃から一番身近で支えてくれている妻や、テニスをするきっかけを与えてくれた母、天国で見守ってくれている父、今まで関わってくれたコーチ、トレーナー、マネジャー、車いすテニスの先輩方や関係者の皆さま、本当に僕自身を支えてくださって、本当にありがとうございました。最後になりましたが、応援してくださっているファンの皆さまには、もう最高のテニス人生を送れたというふうに言い切って締めのあいさつとさせていただきたいと思います。本日はありがとうございました。 司会:国枝選手、ありがとうございました。それでは引き続き、質疑応答に移らせていただきます。まず初めに幹事局であるTBSからの代表質問となります。代表質問は3問あります。それでは、よろしくお願いいたします。