交流戦終了 巨人の戦い方を見ているとイライラしてくる…結局「岡本頼み」でいいのか【柴田勲のコラム】
期待した分、ちょっと残念な結果
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滑り出しのソフトバンクから西武、さらにロッテに2勝1敗と勝ち越した。交流戦Vかなんて声が出たけど、終わってみれば一つ負け越しのこの結果、ちょっと残念だ。 オリックス、楽天にそれぞれ3タテを食らって6連敗……これが痛かったし、こんなことじゃあダメだ。 ことに楽天戦は初戦で抑えのアルベルト・バルドナードが四球連発からサヨナラ打を浴びて、今季初の1試合3本塁打がフイになった。そうかと思えば、翌日先発した堀田賢慎が1回、わずか12球で自己ワーストに並ぶ5失点、3戦目は3併殺を喫するなど今季11度目の完封負けだ。
ますます監督の信頼を失う
確かに楽天には勢いがあった。あったけど、総じていまの巨人の戦い方を見ているとイライラしてくる。 走者が出ると判で押したように送りバントのサインだ。打者にプレッシャーがかかる、萎縮する。相手チームも分かっている。時には思い切ってバスターやヒットエンドランで揺さぶってもいい。 犠飛が欲しい場面で出ない。ヘタクソな選手が多い。16日、日本ハム戦の7回1死二、三塁で代打の大城卓三が初球、高めの球を打って出て遊ゴロに倒れた。 初球から振るなとは言わない。でも、あの球が遊ゴロになる球か。ここは外野フライでOKだ。ますます監督の信頼を失う。
坂本の欠場が響く
16日は延長12回ドローとなり、日本ハム3連戦は2勝1分けで終わった。巨人の今後を占うと、打線は走者をためて岡本和真の一発が頼みとなる。 15日、岡本和が9回に14試合ぶりに11号2ランを放って勝利を手繰り寄せた。典型だ。翌16日も2戦連発の2ランを放った。いままでもそうだったが、これからも変わらない。岡本和にばかり負担がかかり、責任がいくけど、これは仕方ない。巨人がそういうチーム作りをしてきた。 阿部慎之助監督はいろいろ考えながら打線を組んでいるが、結局は「岡本頼み」ということを分かっているし、また相手チームやファンも同じ思いではなかろうか。 坂本勇人は最近、欠場し、また下位に座るようになってきた。不調なのか、疲れを考慮しているのか。だが、まだ35歳だ。老け込む年齢ではない。 打つポイントが少しずれている。以前は前に飛んだ打球がファウルになり、左翼へ行った打球が三ゴロや遊ゴロになっている。 坂本が5番に座るのが理想的だ。日本ハム3連戦は5番に2年目の萩尾匡也が座ったが、やはり荷が重い。伸び伸びできない。 とにかく坂本が欠場すると、5番以下の打線は点が取れそうな気がしない。