渋野に持ち前の笑顔 飛距離伸び、スイングに手応え―米女子ゴルフ
【ベルモント(米ミシガン州)時事】米女子ゴルフツアーで、渋野日向子(25)に復調の気配が見え始めている。 【写真特集】ゴルフ 渋野日向子 「気が引き締まっている。結果を出したいアドレナリンというか、前向きな気持ちがスイングにつながっている」。プラス思考で持ち前の明るい表情もコースに戻ってきた。 きっかけは今季メジャー2戦目の全米女子オープン選手権(5月30日~6月2日)。クラブのシャフト変更も奏功し、大健闘の2位と復活の足掛かりをつかんだ。力強く振り切るスイングでドライバーショットのキャリー(着弾)は今季序盤から20ヤード伸びたと言う。ショットの精度に課題はあるが、コース攻略の幅を確実に広げている。 全米女子オープンを起点に3大会連続で決勝ラウンドに進出。16日終了のメイヤー・クラシックは週末に伸びず悔しさをにじませたが、「まだ伸びしろがたくさんあると思える。いいときばかりじゃない」。自らのゴルフを冷静に見詰め、モチベーションを高めた。 「スマイリング・シンデレラ」と呼ばれた2019年の全英女子オープン優勝から間もなく5年がたつ。不本意なプレーで涙を見せるなどした低迷から抜け出す兆しを手にし、「今年最後までしっかり(クラブを)振っていけるように頑張りたい」。今月20日開幕のメジャー大会、全米女子プロ選手権でも活躍を期した。