日本人の99%は無意識にこれをやってしまう…あなたの「お辞儀」 「お礼」に全然気持ちがこもらない当然の理由
■お辞儀で「ありがとう」はおすすめしない理由 人と人が気持ちを通わせるうえで、これだけ重要なアイコンタクトですから、間違ったやり方では、いっきに印象を下げてしまうので注意が必要です。 アイコンタクトのNG例としては、こんなものがあります。 ---------- <これはNG> ●まったく目線を合わせない ●相手を凝視する ●せわしなく、不自然に急いで目をそらす ●ずっと下を向く ●目線を上に向ける ---------- 目をそらすときはゆっくりと、相手の顔のほかのパーツなどに目をやりましょう。最後の「目線を上に向ける」というしぐさですが、これは、「えっと~」と考えながら、上を見るあの動作のことです。 じつはこのしぐさをする人は少なくなく、とくに若い女性に多い印象です。何かを答えるときに、頭の中にある答えを探ろうとして、つい、上を見てしまうらしいのですが、「しっかりとした答えがない」「自信がない」「不安そう」に見えてしまうというデメリットがあります。 気づかないうちにクセになっている人もいるので、注意してみましょう。 そして、もうひとつ。これはNGではないのですが、私は個人的にあまりおすすめしていないふるまいがあります。 それが、日本人の99%が無意識にしている「お辞儀をしながら『ありがとう』を言う」ことです。 お辞儀をしている間は、アイコンタクトができません。本当に大切なメッセージを伝える場面では、やはり、「目と目を合わせる」ほうが気持ちは断然、伝わります。だから、「ありがとう」と伝える場面では、相手の目をしっかりと見て、目でも気持ちを伝える。 お辞儀は、そのあとでもいいのです。 ---------- 岡本 純子(おかもと・じゅんこ) コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師 「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。 ----------
コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師 岡本 純子