日本人の99%は無意識にこれをやってしまう…あなたの「お辞儀」 「お礼」に全然気持ちがこもらない当然の理由
■アイコンタクトは「キャッチボール」と「0-3-50-70-100」方程式 アイコンタクトがいかに大切とはいえ、「恥ずかしい」「やり方がわからない」「目を合わせるのが苦手」という方に朗報です。「目からうろこ」の秘策があるのです。 プレゼンなどで複数の人の前で話す場合、目の前にいる人たちとのアイコンタクトの方法として、次のうち、どれが正解でしょうか? ---------- ①灯台方式:灯台のサーチライトのように聴衆全体をなめるように見渡す ②見返り美人方式:目線は基本、スライドに向き、時々、振り返るように聴衆を見る ③テニスの観客方式:右から左、左から右へと振り子のように目線を配る(首相会見のように、両側にプロンプターを置くとやりがち) ---------- じつは、どれも間違っています。 「目の前の人たちを、じゃがいもだと思え」などというアドバイスもありますが、これもNG。 正解は「キャッチボール方式」。目の前の一人ひとりと順番にキャッチボールをするように、目線を交わすのです。人数の多い会場であれば、6セクションぐらいに分け、Aセクションの誰かひとり→Cセクションのひとり……というようにひとりずつ目を合わせるようにしていきます(図表1)。 ポイントは、聴衆の誰かひとりとしっかりと目を合わせること。 「この人は私のことをちゃんと見てくれている」 「私に対して話しかけてくれている」 と相手に思わせるのです。向き合うのは人であり、じゃがいもではありません(どちらも「め」はありますが……)。 「人と目線を交わすのがどうしても苦手」という人は、相手の両目の間、眉の間など、目になるべく近い箇所を見るようにしてください。 アイコンタクトの方程式は「0-3-50-70-100」と覚えましょう(図表2)。 ---------- <ここがポイント> ●相手と会った瞬間(0秒目)、話しはじめる前に、まず目を合わせる ●1回のアイコンタクトは3秒ぐらい ●自分が話しているときは50%の時間、相手の目を見る ●話を聞くときは70%の時間、相手の目を見る ●リモート会議では、話す間は100%、目線を合わせる ---------- 2023年に、海外のTikTokで大いにバズったのが「トライアングルメソッド」と言われるアイコンタクトの手法でした。「相手の片方の目→口→もう片方の目」という順に見つめることで、「相手を自分に夢中にさせる」というものでしたが、これに科学的根拠はありません。ただ、アイコンタクトを戦略的に使うことで、相手の心をつかみやすくなることは間違いないでしょう。