「商業施設や駅ナカのトイレで歯磨き」はアリかナシか? 「衛生的にどうかと思う」「手洗いに行列ができてしまう」…不快に感じる利用者の声も
商業施設や駅ナカのトイレなどでしばしば見かける、外出先での“歯磨き行為”。とくに女性トイレでは、ランチどきにメイクポーチを広げてメイク直しをし、その後に洗面台で歯磨きをする女性も珍しくない。
しかし、一部の利用者やトイレの清掃員からは、トイレでの歯磨き行為に対して不快感を感じるという声も……。商業施設や駅ナカトイレでの歯磨き行為は、アリなのか? はたまた、ナシなのだろうか?
洗面台の水は使わずミネラルウォーターで口をゆすぐ
まずは、日常的に商業施設のトイレで歯磨きをしていると言う人の声を聞いてみよう。都内で保険の営業を行っている女性・Aさん(34歳)さんは、営業での移動の合間に毎回歯磨きセットを持ち込み、商業施設で歯を磨いていると言う。 「仕事柄、お客さんと近い距離で話をすることが多いので、歯磨きは欠かせません。1日に3回ほど出先で歯磨きをすることもあります。ドラッグストアなどで売っている歯磨き粉と歯ブラシが入っているセットを持ち込み、その後にブレスケアのマウスウォッシュなどを使って消臭予防しています。 私はトイレの洗面台の水を使いたくないので、ミネラルウォーターのペットボトルを持ち歩いており、それで口をゆすいでいます。きれいに使用していますし、私以外の女性たちも施設のトイレで歯磨きをしている様子はよく見かけるので、嫌悪感を抱いている人がいるとは思ってもいませんでした」(Aさん)
都内の大学に通っている女性・Bさん(20歳)は、ルミネやパルコなどの商業施設のトイレでメイクをし、歯磨きもそこで行っていると言う。 「大学の授業が終わった後に、ルミネやパルコなどの商業施設に出かけることが多いです。買い物をする前に、トイレでメイク直しをして、その流れで歯磨きもしています。周りの人の迷惑にならないように静かにやっているつもりですが、同じくトイレで歯磨きをしている人の中にも、ガラガラとうがいをして高いところから、水を吐いたりしている人を見かけると、さすがに嫌な気持ちになるので、自分はそう思われないよう気をつけています。 また、トイレの洗面台の水を手で拭って、それを口に入れて、何度もぶくぶく口をゆすいでいる人を見たりすると、さすがにしぶきも飛び散るし、周りの人の迷惑になっているんじゃないかと思います。 ただ、私が歯磨きをする理由としては、外で歯を磨きたいときにきれいなお手洗いが商業施設ぐらいしかないと言うのもあります。大学から出た後に歯を磨こうとすると、比較的きれいなトイレがある駅ビルなどの商業施設を利用するしかないんです」(Bさん)