建築で巡る、銀座のブランドショップ 9選
ブランドのフィロソフィーや伝統を反映し、その世界観を体現する路面店や旗艦店。銀座や表参道でショッピングを楽しみながら、スター建築家やインテリアデザイナーが趣向を凝らした建築やデザインにも注目してみよう。
銀座メゾンエルメス
数寄屋橋交差点そばに建つ「銀座メゾンエルメス」を手がけたのはイタリアの巨匠、レンゾ・ピアノ。イタリアの工房で特別に作られたガラスのブロック、約1万5,000個を積み上げて作られている。夜になると建物全体が美しい輝きを放つ建物は、ピアノが日本の行燈から着想を得たものだそう。 晴海通りに面した間口は約10m、奥行きは約56mと細長い形状のビルは、周りを建物に囲まれているため離れた場所から全体を見ることが難しかったが、現在は隣にあったソニービルの建て替えにより抜けが生まれ、日比谷方面から見える建物の美しさに改めて気づいた人も多いのでは? 銀座メゾンエルメス 東京都中央区銀座5-4-1
カルティエ 銀座ブティック
4フロアから成り、総面積は1000㎡を超える広さに、メゾンの歴史を彩る人物たちの肖像画が並び、ブランドのフルラインナップが揃う「カルティエ 銀座ブティック」。カルティエの聖地といえるパリのラペ通り13番地の旗艦店に流れる精神と、日本的な要素が美しく溶け合う空間だ。パリの建築家シルヴァン・デュビュイッソンによるファサードの上部は、日本の障子の組子からインスパイアされた長方形のモチーフで、外観全体を眺めると「杉の木」を連想させるような構造になっている。
インテリアデザインを担当し、ブティックに命を吹き込んだのは、ルーブル美術館なども手がけるインテリアデザインの巨匠、ブルーノ・モワナー。ディテールの随所に日本文化を感じさせる造りになっている。 カルティエ 銀座ブティック 東京都中央区銀座2-6-12
ブルガリ 銀座タワー
さまざまなブランドの店舗が建ち並ぶ銀座の中央通り沿いにおいても、「ブルガリ 銀座タワー」は一段と目を引く存在。「ブルガリ」のアイコンコレクションでもある“セルペンティ(イタリア語でヘビの意)”は、古代ギリシャ・ローマの時代より「英知」や「再生」のシンボルとして愛されてきたモチーフ。また、アントニオ・チッテリオがデザインし、ミラノのブルガリ レストランのエレガントな建築スタイルを踏襲しているレストランも必見。 ブルガリ 銀座タワー 東京都中央区銀座2-7-12