12キロ減量した佐藤二朗さんのユニークなダイエット方法とは?(インタビュー/後編)
6月7日公開の映画『あんのこと』で重要な役回りのベテラン刑事を演じている、佐藤二朗さん。俳優として引く手あまたのその一方で、監督や脚本家としても精力的に活動している。しかも最近、シュッと変身。本作の撮影後、役作りのためにダイエットに挑戦し、12キロの減量に成功した。無理なく、自分流にカスタマイズしたその方法は、緻密にしてユニークな二朗スタイルだった。
12キロ痩せても、メタボはメタボ
映画『あんのこと』で多々羅(たたら)刑事を演じている佐藤二朗さん。今こうしてインタビューしているご本人を前にすると、かなりスリムになっている! 「今撮影している映画のために、その監督から『痩せろ』と言われまして。知り合いの俳優の中でもシュッとしている人たちに相談したんです。僕と同じぼてっとした人たちに聞いてもしょうがないから。 小栗旬は、『うちのジムでやりますか?』って言ってくれた。 鈴木亮平は『10カ月で8キロは余裕ですよ』って笑ってたけど、それはおまえにしたら何だって余裕だろうと(笑)。 長澤まさみは、『タンパク質はとってください、とらないとげっそりしちゃうから』って、わざわざ自分が使っているサプリメントを教えてくれた。 そうやっていろんな人の話を聞いて、とりあえずパーソナルトレーナーはつけないで自力でやってみるわ、と今から1年前に宣言して」 どんなふうにやってみたか、というと。 「朝はまず、妻が作った野菜スープにダシを粉にしたようなやつをふりかけて飲みます。粉も妻の手作りで、お茶とかイワシとか、なんか4種類くらいありました。 あとはヨーグルトと、お医者さんに『炭水化物をとらないと頭が回らないよ』とすすめられたシリアルに牛乳をかけたもの。それだけです。 昼は野菜サラダだけ。タンパク質は必要だから、ハムだったりカニカマだったりツナだったりを入れます。 で、日中、わりと早歩きで30分ウォーキングして、けっこう汗をかきます。あ、その前に50回スクワットもします。 夜は普通に、日本酒を二合までと決めて飲みますし、肉も魚も食います。炭水化物は、麺とかパンはやめて米を半膳くらい。 で、早い時間に歯を磨きます。そこから20分かけて行きつけのバーに歩いて行き、ウイスキーと葉巻を楽しみます。で、また20分歩いて家に戻り、マウスウォッシュで口をクチュクチュして寝ます。 そうするともう食べてから3時間くらい経ってますから、胃をカラッポにして寝られるんです」 ポイントは、お酒を我慢しないこと。 「お酒をやめたら絶対痩せるってわかってますけど、お酒をやめないダイエット、ということで考えました」