【天皇賞秋・人気薄好走の理由】タスティエーラ激走2着でダービー馬ワンツー 松山弘平「あと少しというところまで…」
[GⅠ天皇賞・秋=2024年10月27日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝2000メートル] 秋の王道路線の幕開けを告げる第170回天皇賞(秋)は、武豊騎乗のドウデュースが豪快な追い込みでV。4年連続のGⅠ制覇を成し遂げた。2着には9番人気のタスティエーラ(牡4・堀)が食い込み、2011年有馬記念(オルフェーヴル→エイシンフラッシュ)以来となる、ダービー馬のワンツーフィニッシュ。単勝53・8倍まで人気を落としていた昨年のダービー馬が、半年ぶりの実戦で確かな復調をアピールした。 昨年の菊花賞2着後、有馬記念6着、大阪杯11着、天皇賞・春7着といいところがなかったタスティエーラ。しかし、今回は「カイ食いがすごくいい」(堀調教師)とこれまでの課題が解消されていた効果か、馬体重が過去最高の506キロ(ダービー時は478キロ)とたくましい仕上がりになっていた。レースではそつなく好位を追走。直線では徐々に馬場のいい外めへ進路を取り、ドウデュースの強襲に屈したとはいえ堂々の走りを見せた。 1番人気に推されて苦杯をなめた大阪杯以来のコンビとなった松山は、「雰囲気良く、スタートも良く、力みもなくて、いいリズムで走れていました。最後も追ってからしっかり伸びてくれて、あと少しというところまで来たのですが、勝ち馬の決め手にやられてしまいました」と勝ち馬に脱帽。そのうえで「能力を示してくれましたし、まだまだやれると思います」と復調したダービー馬のさらなる活躍に太鼓判を押していた。
東スポ競馬編集部