PCR拡充が必要 専門家会議が会見(全文4)新しい生活様式で感染避けて
新型コロナウイルス対策を検討する政府の専門家会議は4日夜、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「新型コロナ「新しい生活様式」とは? 政府の専門家会議が会見(2020年5月4日)」の中継開始時間に対応しております。 【動画】新型コロナ「新しい生活様式」とは? 政府の専門家会議が会見 ◇ ◇
拡充を求めるのが遅くなった理由は?
テレビ朝日:テレビ朝日の加藤です。3点質問させていただきます。1点目が専門会議報告書の中で、専門家会議は3月初旬から政府等に対し、PCR検査体制の拡充を求めてきたというふうにあるんですけれども、拡充を専門家会議が求めるのが、3月初旬まで遅くなった理由というのについてはどう考えていらっしゃいますか。 尾身:それは、先ほど申し上げたように、さまざまな理由があって。これはかなり根深いというか、制度的な、歴史的な背景があって、一朝一夕には変えられない。そういう中で、2月の24日。最初のわれわれの会議は2月の24日ですから。そのときには、私よく覚えてます、そういう制度的ないろんな制約があるので、一字一句のことは覚えてませんけど、重点的なものに、重症化を防ぐということに集中をせざるを得ないという、これ、実態論です。 ところがだんだんと3月になってきますと、患者さんがあれで、PCRができないために重症化するなんていう報告が出てきましたよね。そういうことで、3月の、私はよく覚えてるのは、もうわれわれも議論しょっちゅうしてまして、私自身も3月の10日だったかな、国会に呼ばれて、尾身さん、どう思う? って言われたときには、はっきりと確かにもっとやったほうがいいですよと。ただし、今のところはこういうことで、例えば4日間ってありましたね。一般の人は4日待ってくれといったのも説明して。その4日というのは実は2つの理由があって、1つはいろいろ感染、実際に患者さんを診ていた臨床家の先生だと、1週間ぐらいは普通はいって、急に1週間ごとにいくという、臨床的な経験。それと同時に、実際には足りなかった、まだキャパシティーが低いので4日ぐらいと。これは実態がそういうふうにしたということも、私、申し上げて。 それから3月の19日だと思いますけど、これはもうわれわれが基本的対処方針についてもわれわれはレコメンドすることになって、そのときにはかなり強いことで、われわれ全員が一致して2つのことを申し上げました。3つかな。まずはしっかりとした体制、モニターをしてください。都道府県ごとの会議体を開いて、モニターをしてください。で、必要があったら開示。それと、国に対しては検査体制の強化をしてください。それからもう1個は、なるべく定期的に検体数の把握と陽性率の把握をやってくださいと言ったのが3月19日です。もちろんその前から議論をしてて。ということが3月上旬ということ。 前はなぜかというと、今言った。なぜ集中したのは、そういう理由で、そういうふうに、そこに対象を絞る必要があったということです。