ゆとりとお金と時間を増やす、簡単時短料理、1週間2人分4500円の使い切りレシピ。食材はまとめ買い、カットしてポリ袋に入れ献立毎にセット
いまどきの節約・使い切り料理術を身につけたら、どんなメリットがあるのだろうか。 料理研究家のアドバイスを受けつつ、1週間分の献立選びから、食材の買い出し、料理にトライしてみた 【写真】洗い物が減らせる便利グッズ! * * * * * * * ◆安くて簡単、しかもおいしく 子どもが独立し、一人暮らしの私。最近、70代のご近所さんと立ち話をすると必ず、「ご飯作るの、面倒よね。つい市販の弁当や総菜を買っちゃう」という話題になる。けれど老後のことを考えると、食費が節約できて、栄養バランスのいい食事を心がけたいものだ。 そう考えていたところ、ルポの依頼が来た。それは「1週間2人分4500円での節約・使い切りレシピ」へのチャレンジというもの。 一人だけの食事や仕事で忙しいときは、菓子パン1個で済ませたりパック総菜に頼ったりしがちだ。主婦歴はそれなりにあるものの、自分一人のために作るのはモチベーションが上がらないし、一人の食事は楽しくない。 そこで今回は、「節約料理」企画をきっかけに、近所に住んでいる息子にお裾分けして、交流の機会にしようと引き受けた。 まずは、いまどきの節約・使い切りの極意について、「1週間作りおき」や「1週間X円以内」などのレシピで人気の料理研究家・あおにーなさんにうかがうことに。 「ひとくちに節約料理といっても、それをすることによって、時間や家計、そして心に《ゆとり》が生まれることが大切だと思っています。安くて簡単で、栄養バランスがよく、見た目が綺麗。洗いものが少なくて済む、というのが理想です」(あおにーなさん。以下同)
<あおにーな> 簡単・時短料理、作りおき料理研究家。人気レシピサイトNadiaでも活躍。スーパーにある食材や調味料を使い、安くておいしいレシピを発信。YouTubeチャンネル「あおにーな作りおきキッチン」は登録者数22万人以上。雑誌やテレビなどで活動中 それを実現するには、まず冷蔵庫の残りものチェックからスタート。余り食材を使い切ることを優先しながら、1週間分の献立を立てるのがポイントだという。 「コツは、まず主菜を決め、その色に合う副菜を考えます。たとえば、茶色のハンバーグがメインなら、緑色のホウレンソウと赤色のトマトを使ったサラダを添える。すると、テーブルに並べたとき美しさが食欲をそそるだけでなく、自然と栄養バランスも整うのです」 使用する食材は、安価でおいしく栄養価も高い、旬のものを心がける。また、価格変動の少ない食材も狙い目。 「野菜でいえば、もやしや豆苗など。きのこ類は、冷凍保存ができるし、肉料理のかさ増しにも便利です。ひじき、切り干し大根などの乾物は、栄養価が高くおすすめ。また、塩昆布は、野菜の和えものなどこれ一つで味が決まるので、常備するといいでしょう」
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