小池都知事が定例会見12月25日(全文2)説明責任果たすことを期待
東京都の小池百合子知事は25日午後、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「英渡航歴のある感染者は4名。遺伝子解析を実施中」小池都知事(2020年12月25日)」に対応しております。 【動画】「英渡航歴のある感染者は4名。遺伝子解析を実施中」小池都知事(2020年12月25日) ◇ ◇
本当にひどい年だった
小池:そして最後に、今日が定例記者会見最終回であるということであります。もう1回モニタリング会議も開かれますので、そこでも機会があろうかと思いますが、定例のこの場での記者会見は今日が最後ということであります。以前ですけど、1992年、だいぶ前になりますが、イギリスでは、例えばウィンザー城が火災に見舞われて、さらに王室が大変ごたごたしたという、そういう年があって、その年を総括してエリザベス女王はラテン語でこう言いました。annus horribilisだと。ひどい年だということを表現したんですね。覚えていらっしゃる方もおられるかもしれません。 このエリザベス女王の言葉に倣えば、私たちにとって、東京都にとって、今年はそれを超える本当にひどい年だったと思います。annus horribilissimus、これは大変ひどいという意味なんですけれども、とにかくコロナ、そして東京大会の延期、企業が厳しい、そしてまた、学校で慣れないオンライン授業で、まだまだ学校に行っていないというような、また、アルバイトもない、もう本当に厳しい年でした。
感染しない・させない年末年始に
コロナの蔓延で、世界では約8000万人の方々が感染をしました。そして170万人以上が亡くなっています。東京都でも5万人以上の方が感染、そして600人近い方が亡くなっておられます。志村けんさん、そしてまた、岡本行夫さんはじめ、著名な方もこのコロナで亡くなられたこと、それは私たちにとって大きな衝撃でありました。亡くなられた方々には心から哀悼の意を表したいと存じます。人々の健康が損なわれて、経済が傷ついて、これまでの日常がいかに脆弱なものであったか、それを見せつけられた1年だったかと思います。先ほども申しましたように東京2020大会も延期を余儀なくされました。 一方で感染ですが、今も勢いを増しております。あらためてお伝えをしますと、きのうの時点で都内の重症者73人、入院している方2129人、新規の陽性者数、過去最多、888人。一日も早いご回復、心からお祈りをいたしております。そして何よりもこの年末年始、来年の東京の姿を占う重要な局面になるわけです。みんなで一丸となって、なんとしても感染を食い止めなければならない。そこで皆さま方にお願いをしてきました、外出を自粛してください、通院や買い物を除いて外出は自粛してください。会食、これは『Nature』の論文にあるように非常に感染する機会になっている。よって気を付けてください。会食も控えてください。忘年会、新年会、控えてください。帰省についても控えてください。皆さんに、ありとあらゆるお願いをしているところでございます。 年末年始は、人の動きはいつもと違います。実際に会社に行ったりする方、この間はほとんどはおられないかとは思います。しかし一方で医療従事者の方々、保健所の皆さん、エッセンシャルワーカーの皆さん、もう心から感謝をする以外にないぐらい昼夜を問わず働いてくださっています。そういう中でお1人お1人の行動が来年を決める、そのことをあらためて心に刻んで、今日の活動、年末年始の行動、これをぜひとも心掛けて、感染しない、感染させない、そういう年末年始にしていただきたい。そして静かな年末年始、静かなお正月にしていただきたい。annus horribilisではなく、来年は一転してannus mirabilis、素晴らしい年にするために皆さま方のご協力をあらためてお願い申し上げまして、1年の振り返りとさせていただきます。私からは以上です。