前回V積水化学は隙のない布陣、資生堂は4区高島で逃げ切る配置、廣中の復活で日本郵政にも可能性【クイーンズ駅伝展望】
早瀬浩二監督も「小海のブレイクスルーを期待している」と言う。「小海がノビノビ走れる位置で1、2区をつないでくれたら、小海も殻を破るチャンスになると思います」。 鈴木と早瀬監督の言葉からも、今の小海は力がついていることがわかる。昨年距離が変更された区間で、前回区間賞の廣中の33分04秒が区間記録だが、小海には区間新記録でトップに立つことが期待できそうだ。 第一生命グループも課題は4区以降になる。21年大会でエース区間の3区を走った原田紋里(26)や、昨年2区区間4位の櫻川響晶(22)、前回5区区間9位の飛田凜香(23)が起用できなかった。4区は名城大時代に大学女子駅伝で活躍した増渕祐香(22)、5区に1区を多く任されてきた出水田眞紀(28)、6区に松本奈々(24)が起用された。「出水田はもともとハーフマラソンまで走れる選手です。増渕はスピードというより、走力自体がある。日本郵政や天満屋のマラソン選手が、2区や4区の短い区間でも区間賞を取ったり区間上位で走ったりしていますが、増渕にも同じように期待しています。出水田の5区で1、3、5区が決まったとき、チーム内の10番手くらいまで良い状態だったので、2、4、6区を育てられると感じました。最後はふるいにかけるなかで、今回の3人が勝ち抜いてくれた。大学駅伝みたいに若い選手が育ってくるチームになることも理想の形の1つです。自信を持って送り出せます」。 第一生命グループがチームとして活性化されていることは、 こちらの記事(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1567101)で紹介した。 後半区間の選手が踏ん張れば、目標としている3位以内を実現できる。 ■JP日本郵政グループは3~4区でトップに立つ可能性 当初は3強と言われていた今年のクイーンズ駅伝だが、こちらの記事(https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1572879)で紹介したように、廣中璃梨佳の復調が十分に見込めることがわかり、JP日本郵政グループも含め4強と見る意見が指導者間でも出始めた。