女子バレー岩坂、古賀、宮下、石井らが語る「戦う集団」への覚悟
宮下遥「チーム力が大事と姿勢で伝えたい」
中田監督は曲がったことが大嫌いな方だという印象。久美さんの「東京オリンピックにすべてを懸けてやる」という言葉を聞いて、私もその覚悟でいなければと思いました。東京オリンピックでバレーを辞めるつもりはないですが、東京五輪で私自身の最高が出せないと、今までやってきたものを出し切らないと、人生で後悔すると思いました。「人生が関わってくる」と感じたことがこれまでとは違いました。 要求されたことに対しては応えることが選手の役目だと思いますし、全日本に呼ばれたからには中田バレー、全日本のスタイルを極めていく。言われたことは自分の中で整理してすべて取り組むつもりでいます。 全日本を4年経験させていただいて、チーム力が技術やメンタルよりも一番だと実感したので、それをただ言葉で言うのではなく、「チーム力が大事、それがないと世界で勝てない」ということが自分の姿勢から伝わるように雰囲気を出して、メンバーにもそれが本当に大事だと思ってもらえるように、そういうチームにしていこうと一人ひとりが思うようにしていきたい。仲良しこよしのようなコミュニケーションではなく、私はこうしたいとお互いに言い合えるような、その人のためなら厳しいことも言えるような関係、それが最低限必要だと思います。
石井優希「すべての面で負けたくない」
「レセプションアタック」でAパスが返ったときには1本で切るのが絶対的な課題ですが、コンビが合わなかったり、もったいないミスもまだ多いので、もっと精度を高めていかないといけないと思います。一人ひとりの意識は高いと思いますが、こだわりや自分に対しての厳しさをもっと出していかないと思います。強いスパイクのディグに関しても、コートの真ん中に上げればよいではなく、セッターポジションに返す。その姿勢を見せる。久美さんは「真ん中に返るより、ネットを越えてダイレクトで打たれてもそのほうが(返そうとした)意思が伝わる」と。取った後の動きについても厳しく言われています。次の動きも大事。 スパイクに関しては、フェロー(フェルハトコーチ)やトレーナーの柴田(昌奈)さんがアドバイスをくださるので助走やジャンプの面など言ってもらったことを意識して。世界相手にはもっとジャンプ力をつけて広いコースに打ち分けて、なるべく1本で直接点数を取っていかないといけないですし、普通にレフトレフトと打っていてもブロックにつかまってしまうのでブロックアウトを取ったり、世界クラブ(選手権)などの経験から「絡み」は通用すると思うので、攻撃でどんどん動いて点数を取りたいと思います。 パスも含めて拾って打つというのが私には必要なのかなと思います。ディフェンスも頑張ってきたのでそこはもっともっと追求しながら頑張っていきたい。選出メンバーをみて器用な人が多いと感じたので、ディフェンスやサーブも含めすべての面で優位に立たないときついと思います。どんなこともそつなくこなせる技術が必要だと思います。そこはオールラウンダーとして頑張りたいですし、バランスのとれた選手になっていきたい。ずっと代表でも頑張ってきたので負けたくないという思いはあります。