「動物虐待を刑事告発するために」 どうぶつ弁護団「調査員」からのメッセージ
証拠を残してほしい
そうして、情報提供者の方から「結果」やその「原因、経過」について聞き取りをさせてもらいながら事実関係を整理していくのですが、刑事告発をしていく(警察に告発を受理してもらう)ためには、それだけでは足りないのも現状です。 刑事告発をしていくためには、客観的な資料もそろえていく必要があり、犬や猫がケガをしている場合はその傷跡や、付近に凶器が落ちていればそれも重要な資料となってきます(この辺りについては、連載第2回の岸本悟弁護士の記事にも記載されております)。 傷ついた犬や猫がいればすぐに動物病院に連れて行って治療を受けさせてあげたい、凶器があればそれを取り外してあげたい、というのがごく一般的な心情だとは思いますが、刑事告発を考えていく場合には、かわいそうな気持ちはありますが、まずは出来るだけその瞬間の状況を、写真や映像などに記録として残してもらうようにお願いしたいと思います。 と同時に、なかなか資料がそろわず、刑事告発につなげることができない場合も多いかもしれませんが、活動すること自体にも抑止力があるとも考えています。どうぶつ弁護団にご相談いただいても費用はかかりません。もし周りで虐待が疑われる事案が発生しましたら、情報提供をしてもらえたらと思います。 そして、もしかしたらどこかで、調査員としての私からお電話をさせてもらうこともあるかと思いますが、どうぶつ弁護団の活動ともども、どうぞよろしくお願いいたします。